2017年10月2日 10:40
怖い病気が潜む可能性も! 大食いしても太らない理由を内科医に聞く
そのため動悸や発汗異常、体重減少などの症状が現れます。
また、糖尿病の人にも体重減少がみられます。血糖値が非常に高い際にインスリンの分泌が少ない、またはインスリンがうまく作用しないと、摂取されたブドウ糖を使うことなく細胞に蓄えられた脂肪をエネルギーとして消費するため、体重減少が起こります。やせの大食いと言われる人たちはこのような病気にかかっているかもしれませんのでご注意ください。
●「太りにくい体」を手に入れるためにできること
――自分の体重を落とすためにいろいろと調べていたら、「褐色脂肪細胞が多いとやせやすい」とか「『やせの大食い』の人は胃下垂であることが多い」といった情報を見聞きしましたが……。
脂肪細胞にはエネルギー蓄積する「白色脂肪細胞」とエネルギーを消費する「褐色脂肪細胞」があります。褐色脂肪細胞は赤ちゃんの体にたくさんあり、その脂肪を燃やして熱を作り、体温調節を維持していると考えられています。つまり、熱を作りだす働きがあるのでエネルギー産生が増え基礎代謝が上がると言えます。
残念ながら、褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していき、なぜ加齢とともに減少していくのかそのメカニズムはわかっていません。