「ナルシソ ロドリゲス」との出会いは、忘れもしない2015年。“男性が振り返らずにはいられない、究極にセクシーなフレグランス”というコピーが深く心に刺さり、勢い勇んで駆け込んだ新宿高島屋にて「ナルシソ ロドリゲス ナルシソ オードパルファム」を購入したことが始まりです。
■“セクシー”の概念を覆す、淡く甘いムスク
内側を白塗りしたボディにヌードカラーのキャップを配した、透明感のあるボトル(今現在はリニューアルして、キャップが純白になりました)。“セクシー”から連想するイメージは、黒×紫、イエローゴールド、むせかえるような甘く濃密なムスク……などであったと記憶しているのですが、ボトルの印象そのままに、淡く甘く、それでいて何度も確かめたくなるような純潔なムスクに、それまで抱えていた“セクシー”の概念を覆された衝撃は、今でも強く印象に残っています。
それまでムスクを好んで選ぶことがなく、むしろ敬遠すらしていたはずでしたが、ナルシソ ロドリゲスのムスクは特別でした。肌に溶け込み、同化しながら漂う香りを、何度も何度も確かめてしまう。恋に落ちたかのように心を捉えて離さず、虜になるのにそう時間はかかりませんでした。