視野が非常に狭くなっていた数年間だ。いざ別れてみると、私は特技のない35歳の女だった。そんな現実を突き付けられてつらかった。当時は食欲がなく、周囲から心配されるくらい痩せていた。母親からも老けちゃうからちゃんと食べなさいと、いつも心配されていたほど。胸は小さくしぼんでいたし、顔色も悪くやつれていた自分。
そんな私が鏡の前で美しく見えた。魔法にかけられたみたいに心が弾んだ。
ずっと忘れていた綺麗になりたいと思う女ゴコロが再燃したようだった。まだ何も始まっていない。自分に自信がない。そう決めていたのは自分の心だ。すべては自分の考え方次第ではないか?気持ちが軽やかになり、前を向けるようになった。ずっと忘れていたトキメキのようなものを感じていた。
私はこの仕事を通じて、女性を美しくするお手伝いができるかもしれない! 人生をいろいろな理由で諦めていたり、年齢と闘ったりしている女性たちに希望を与えたい。自信を持てない人生を送ってきた私が、これから輝く女性になっていけたら、その目標は実現できるはず。
人生は何度でもやり直せるし、未来は必ず自分次第で変えられる。悩めるこの世の女性たちに、そう伝えられるだろうと思った。