これは日本人同士では気づかない、日本人の匂いかもしれません。
つまり、自分では自分の匂いに気づきにくいからこその心配りが必要なのです。口臭のCMにありがちですが、自分が不快な匂いを発することなどないと思い込んでいるのは危険で、まして理由が日本人だからというのでは気遣いがあると思えません。というか、その自信がコワイ?
ちなみに当サロンでは体臭チェックというメニュー(オプション)がございます。気になる方、本当のところを知りたい方はどうぞ……。
■日本の香り文化には歴史がある
私は、身体を清潔にした上で薄いベールのように香りをまとうことは、ナチュラルメイクと同じだと考えています。世界的に見て肌が美しいとされる日本人でも、ファンデーションは使いませんという人は少ないと思います。いかにもメイクしているということを感じさせず、疲れや濁りを見せない肌の演出それこそが洗練であり、好印象が持続するでしょう。
そもそも日本の文化とされている「香」は、仏教とともに入り仏前用として扱われていましたが、奈良時代以降、日本で採取できる素材が一つもなかったその貴重な香薬を、上流階級の者たちはまるで調香師のように自分で数種類を練り合わせて複雑な香りを楽しむ「薫物」