その部分は修復されるまで正常に機能しませんから、炎症が体中に起これば、それだけ体にダメージが溜まっていき、老化が進んでいくことになります。
さらに恐ろしいことに、老化とともにダメージを修復する時間が遅くなり、さらに老化した細胞は自ら炎症を起こす物質を分泌するようになるので大変です。
ちなみに、世界では老化した細胞を取り除くことにより、若返りを図る研究が続けられており、動物実験では良い結果が得られているようです。
将来、私たちもその恩恵を受けられるかもしれませんね。炎症を抑えるのに有効な栄養素は、オメガ3脂肪酸やビタミンD、そして発酵食品や食物繊維などを摂って、腸内環境を整えるのも重要です。
糖化
最後に「糖化」について。これは、血液中の余った糖がタンパク質と結合して、有害な物質になってしまうという、いわゆる体内のコゲつきのようなものです。
美味しいきつね色のホットケーキを思い出してください。
あのきつね色のコゲが小麦のタンパクと糖が熱によって結合してできたコゲであり、一度ホットケーキになったらもとの小麦粉に戻すことはできません。
糖をたっぷり含んだ甘い飲み物やお菓子、そして炭水化物ばかり食べていると、糖化はどんどん進んでいき、それととともに体は糖に侵され、老化していきます。