最近ブームになっている糖質制限は、単にダイエット目的だけではなく、このような糖化のダメージを減らして老化を抑えることにも役立ちます。
このように、食事が老化のスピードに与える影響はとても大きなものです。前述の一卵性双生児の寿命の差は、食事の違いによるところも大きかったに違いありません。
■アンチエイジングを意識した食事を
見た目の印象を大きく変える肌に関して重要なのが、皮膚のハリに関わるコラーゲンですが、このコラーゲンもまた、「酸化」「炎症」「糖化」によってダメージが蓄積されると、シワやたるみの原因になっていきます。
しかも、コラーゲンは紫外線や大気汚染、外部刺激や細菌・ウィルスなど、外部からの影響もあって、体の皮膚の中でも特に老化が進みやすい部位です。
外からコラーゲンを食べれば、傷ついたコラーゲンを補えるのではないかと思われるかもしれませんが、コラーゲンの摂取によって、肌が若さを保てるかどうかは今のところ賛否両論あります。コラーゲンは食べても腸から吸収するには大きすぎるため、消化して小さくしないといけませんが、小さくなった「元」コラーゲンの成分が、再びコラーゲンになるとは限らないからです。