2014年10月6日 12:30|ウーマンエキサイト
むくみの原因は “冷え” じゃない?! 知っておきたい “静脈の病気” とは
午後や夕方になると、足がむくんでツライ…。多くの女性が経験したことのある、足のむくみ。そして、足がむくむことによって引き起こされるだるさや痛み、重量感、そして、手の指で、ふくらはぎやくるぶしを押すと、くぼみができて戻りにくかったりする場合、
慢性静脈不全(静脈還流障害)といわれる、
静脈の病気である可能性も。
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大人の女性の2人に1人が感じるという足のむくみ、実は、軽く考えてはいけないのです。
女性の約半数が、足のむくみや違和感があるのに、それを、病気だと思っているのはほんの1割という結果もあります。
足のむくみについての意識と実態を探ることを目的とした調査/エスエス製薬調査データより (調査対象:予備調査/全国の20~50代女性 10,000人、本調査/全国の20~50代女性で、過去1年に足のむくみを経験した 1,000人)
むくみの原因は冷えじゃない!?大きな原因は、
下肢(足)にあるのだとか。足の静脈は、正常ならば、下から上に向かって流れています。もともと下肢は、心臓から遠く離れた場所に位置し、しかも重力に逆らって血液を心臓まで戻す必要があるため、むくみが出やすい部位。
しかし、水分を心臓に戻すルートである足の静脈に“通過障害”や“血流の逆流”があると静脈圧が高まり、
血管から血漿成分が浸出して細胞間質に水分がたまってしまうのだとか。これが、静脈還流障害による“血管性むくみ”が引き起こされている状態で、
水分の取りすぎや
長時間立ちっぱなしや座りっぱなしの状態でいても引き起こされます。
一時的ならよいのですが、症状が何日も続く場合は、慢性静脈不全の状態になってしまいます。こうなると、
下肢静脈瘤などを引き起こす恐れも秘めているのだそう。
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最近、耳にする
下肢静脈瘤ですが、足の静脈の弁の機能が何らかの原因で低下し、血流が逆流してしまうことによっておこる足の血管の病気です。
足の静脈には弁があり、血液の逆流を防ぐ働きをしていますが、立ったまま、座ったままの姿勢を長時間続けていると、その弁が壊れ、血液が逆流し、足に血液が溜まってしまうのだとか。
結果、足の血管が透けたり、浮き出たり、コブのようなものができてしまうんですね。
むくみと冷えの関係とは?静脈還流が低下すると、身体全体の血液の循環が悪くなると同時に水分の循環もうまくいかなくなるので、足のむくみや水太りを引き起こします。そのため代謝も低下し、冷えを感じることになるのだとか。そのため、静脈還流を改善すると、足のむくみが改善するだけでなく、なんと冷えも改善されてくると考えられているのだそう。