「糖質制限」系ダイエットでも、群を抜いてメディアに取り上げられることが多い「ケトジェニックダイエット」。ケトジェニックダイエットとは、ズバリ
“食べて痩せて健康になる”食事法です。
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もともとは、病気を治療する目的から始まった食事法であり、機能性医学に基づく栄養指導で成り立っています。正しく実践すれば、健康にこそなれ、栄養不足に陥ることはなく、筋肉の減少も最小限にとどめることができます。
4月から新しい環境に変わる人、春の薄着シーズンに向けてボディラインを絞りたい人、今からでも間に合います! 今回ご紹介するのは、アラフォー女子のためにアレンジした簡易版のルール。まずは1週間、実践してみましょう。
1週間のトライアル!
アラフォー女子向け ケトジェニック・ルール
ケトジェニックダイエットの
基礎知識コラムをご覧になると、ケトジェニック回路にスイッチして、脂肪が燃えていくイメージがさらに湧いてくるかと思います。
※詳しくは→https://woman.excite.co.jp/article/beauty/rid_E1425954190117/
「ケトジェニックダイエットを始める場合、まず
カロリーのことはきれいさっぱり忘れていただきます。カロリー神話が捨てきれないと、ケトジェニックダイエットは上手くいきません。これは
『食べるダイエット』なんだということを忘れずにいてくださいね」
と応援するのは、アンチエイジング・機能性医学のドクターで「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長の斎藤糧三先生。
斎藤糧三先生 プロフィール
日本機能性医学研究所CMO、ナグモクリニック アンチエイジング・機能性医学 外来医長、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長。1998年日本医科大学卒業後、産婦人科医に。その後、美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合したトータルアンチエイジング理論を確立。2008年、「機能性医学」の普及と研究推進のため「日本機能性医学研究所」を設立。著書に『サーファーに花粉症はいない』『腹いっぱい肉を食べて1週間5kg滅! ケトジェニックダイエット』。
http://www.ifmj.jp/
「食べなければ痩せる」・・・×
「食べて痩せる」・・・◎
と頭を切り換えなければ、体の代謝システムがパニックを起こし、結果的にケトジェニック回路は回らなくなります。
通常、食事によるダイエットは
1カ月に1kgくらいが理想と言われています。自己流の食事制限では、どうしても栄養バランスが取れず、体に負担がかかるためです。でも、ケトジェニックダイエットは体の中から
健康になると同時に
脂肪だけを燃やすことができるダイエット法です。個人差はありますが、1週間で数kg減ることもあります。
では、どう食べる?! ケトジェニック3原則とは
糖質をできるだけセーブして、
タンパク質、
食物繊維と
ミネラルを、通常よりも
かなり多く摂るのが
ケトジェニックな食事法。とりあえず1週間は、ご飯やスイーツは絶対NG。そして、毎日同じ条件で体重と体脂肪率を測定するようにします。
では、仕事にプライベートに多忙なみなさんでもできる、シンプルな
3原則をご紹介しましょう。
その1
糖質は、1食20g以下にセーブ!
ケトン体をつくり出すための必須条件は
糖質制限です。摂取する糖質の量は1食20g以下(1日当たり60g以下)にします。
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糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたもの」。糖質量は食品成分表で計算しますが、食材の糖質量を表示しているウェブサイトや本、アプリを利用すると便利です。また、糖質の量が100g当たり10g未満の食品・食材は「低糖質食品」とみなし、1食分の糖質の量にカウントしなくてもよいことにします。
その2.
タンパク質は、決められた量を!
1日に「体重1kg当たり1.2~1.6gのタンパク質」を摂ります(2.0gは超えないように)。例えば体重55kgの人なら、55×1.2~1.6g=66~88g必要。
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肉や
魚は正味量の約20%がタンパク質量なので、もし体重55kgの人が肉だけで必要なタンパク質を摂るなら、1日330~440g食べなければならない計算。良質のタンパク質であれば植物性、動物性どちらでもよいので、
卵や
大豆製品も賢く取り入れて。
食材に含まれるタンパク質の目安は…
肉(100g)20g、魚肉(100g)20g、卵(1個)約6g、豆腐(1丁300g)20g、大豆(100g) 10g、豆乳(100ml)7g、納豆(1パック40g)6.6g
その3.
葉野菜などは、肉魚と同量以上の量を!
食物繊維の総量(水溶性と不溶性の合計)は1日20g以上が目標。葉野菜は重量の3~5%が食物繊維なので、400gのサラダで約20g摂れると覚えましょう。だいたい
肉や魚と同じ量以上の野菜をとる感覚で。
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ただし、同じ野菜でも糖質の多い根菜類(れんこん、にんじん、ごぼう、かぼちゃなど)やイモ類、果物類は少量に。また、ミネラルにも意識を向けて。カリウム1日3.5g、カルシウム1日650mg、マグネシウム1日350mgを摂れるようにします。
以上の3つが3原則です。また、小麦粉や米粉、砂糖などを使用しているスイーツなどは論外ですが、ゼラチンや寒天、大豆粉やふすま粉、おからなどを利用した
糖質ゼロスイーツなら、おやつも食べてOKです。
すぐに役立つ!
ケトジェニック的「食べてOK」「食べたらNG」食材リスト
「ケトジェニックダイエットを決意して、みなさんがいちばん知りたがるのが、具体的な食材のこと。食べてもいいのは糖質が少ない食べ物ですが、意外な食品に
糖質がたくさん含まれていたりするので気をつけてください。
特に、最近の野菜や果物は糖度が高くなっているので注意が必要です。たとえば『糖度○○%の甘いイチゴ』のように『甘さアピール』をしているものは食べないのが無難。昔ながらの酸っぱいイチゴを選んで少しだけ食べる意識を持ちましょう」(斎藤先生)
【食べてOK】
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●牛・豚・鶏・羊など肉類全般、魚介類全般、卵、大豆製品
(特に大豆製品は、女性ホルモン量が少ない40代後半以降の女性は上限なしでOK)
●バター、植物油
(特にオメガ3系脂肪酸を含むオイルを推奨。中鎖脂肪酸でできたココナッツオイルは1日大さじ2杯を推奨)
●葉野菜、海藻、きのこ (毎日大量に摂るつもりで)
●糖質の少ない果物、チーズ、ナッツ類、カカオ比率の高いビターチョコレート
●焼酎、ウォッカなどの蒸留酒、辛口ワイン(ワインは醸造酒ですが、少量なら大丈夫)
●糖質の少ない調味料 (塩・こしょう・酢・マヨネーズ・ハーブ類)
【食べたらNG】
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●ご飯、麺類、パスタ、パンなどの炭水化物
●スナック、お菓子類全般
●糖質の多い根菜、芋類
●小麦粉を含む加工食品
●糖質を含む調味料 (砂糖、みりん、ケチャップ、ソース、市販のドレッシング)
●牛乳、ヨーグルト (乳糖を含むため)
●ドライフルーツ
●市販の野菜ジュース、フルーツジュース、人工甘味料入りの飲料全般
●ビール、日本酒、梅酒、紹興酒などの醸造酒、酎ハイやカクテルなど甘いアルコール類
【こんなとき、どうする?】
■どうしても主食が食べたい!
1食20gの糖質で計算すると…
ご飯(精白米)約50g(お茶碗1/3くらい)、食パン約45g(8枚切りで約50g)、パスタ(乾麺)約30g。とても少ない量ですが、これ以外の糖質は摂れないことになります。こんにゃく入りごはん、寒天入りの麺、低糖質パン(100g中糖質10g未満)などはもっと量を食べてもOKです。
■外食でメニューを選ぶときは…
肉や魚はステーキやソテー、グリルなど、シンプルに調理したものを選ぶと間違いなし。調味料には糖質が使われていることが多いので、ソースやタレが少なめ、または別添えでサーブされるものをチョイスします。サラダなどの野菜も「ドレッシングは別に添えて」と頼みましょう。
■糖質の多い野菜がわからない…
葉っぱは糖質が少なく、根菜・イモ類は糖質が高いと覚えるだけ。にんじん、じゃがいも、ごぼう、れんこん、かぼちゃなどは糖質が多いので、この期間は避けましょう。特に、砂糖やみりんを使った野菜の煮物は要注意。糖質が思いのほか高くなります。
■どうしても間食がガマンできない!
そんなときは、お菓子ではなくおつまみコーナーへGO! アーモンド、くるみ、ピスタチオなど
ナッツ類がベスト。塩分の高い味付きミックスナッツではなく、「素焼き」「無塩」のものがベター。中にはジャイアントコーンをナッツだと思っている人もいますが、コーンですから! お間違いなく。
■牛乳やヨーグルトがNGだなんて・・・
乳糖=糖質が含まれることはもちろん、遅延型食物アレルギーの確率が高いと言われているため、ケトジェニックダイエットではNG食材として扱います。牛乳の代わりには豆乳がおすすめです。ただし、調製豆乳には糖質が含まれているので、必ず
無調整豆乳を選んで。ヨーグルトも、豆乳から作られるヨーグルトなら大丈夫です。
さて、これで1週間がんばってみましょう。
みんなが知りたかったのはこれ!
ケトジェニックダイエットQ&A
このダイエットの全貌も実践方法も何となくわかったけど、とても素朴な疑問やいまいち心配なこともありますよね? まとめてお答えいたしましょう。
Q ケトン体が出ているかどうか、調べる方法はありますか?
A あります! 血中のケトン体濃度は血液で測定するしかありませんが、尿中ケトン体は、薬局で売っている(取り寄せとなることが多い)ケトン体試験紙で知ることができます。
「ウロペーパーⅢ」は、試験紙に直接尿をかけて反応を見るもの。ケトン体が出ているほど、濃い紫色に変化。毎日測定しているうちに、何をどう食べるとケトン体が体量につくられる(=脂肪が燃えている)かがわかってきます。
Q ケトジェニックダイエットが向かない人もいますか?
A 残念ながらケトジェニック回路がなかなか回らない人もいるようです。そのため、今回は「1週間のお試しケトジェニック」をおすすめしました。なかなかケトジェニック状態にならない人の中には、覚悟が決まらずに糖質断ちがきちんとできていない人がいます。なかなか痩せない人は、振り返ってみることも大事です。
また、腸内環境によっては、肉食に適していない人もいます。例えば、気持ち的には肉食にシフトしていても、長年穀物中心の食生活を続けてきたおかげで腸内細菌が草食動物型になっている人などは、腸内環境を悪化させてしまうケースも。
ケトジェニックを始めて、下痢や便秘を繰り返す、おなかが異常に張る、オナラが多すぎる・臭い、などの症状がある人は、食べる量を減らしたりドクターに相談するなどしてみましょう。
Q ケトジェニックダイエットをやってはいけない人はいますか?
A ケトジェニックダイエットは、タンパク質の摂取量が多めです。腎機能に問題のある人はもともとタンパク質の摂取量制限を受けているはずなので、気をつけなくてはなりません。まずは必ず主治医に相談を。
また、タンパク質は小腸でアミノ酸に分解された後、肝臓へ送られ、体を構成するタンパク質に組み替えられるので、肝臓にも負担がかかることが考えられます。どちらにしても腎臓や肝臓に不安のある人は、ドクターに相談してください。
Q 糖質をきっぱりやめたら、ケトジェニック回路はどれくらいで回りますか?
A 人によって違いますが、一般的には厳密に糖質制限をしてから2日か3日でケトジェニック回路がオンになるようです。痩せやすいタイプの中には12時間糖質をカットしただけで、ケトジェニック状態になる人もいます。なかなかケトジェニック体質にならない人のなかには、意外なところで糖質を摂ってしまっていたなんていうことも…。1週間のトライ期間で、見極めたいものです。
Q 筋肉量を減らさないように、チェックする方法は?
A ダイエットで減らしたいのは脂肪だけ。脂肪の量は、体脂肪率から簡単に知ることができます。
体脂肪率を目安にして・・・
脂肪量=体重×体脂肪率
残りの除脂肪量(除脂肪体重)は体重からこの体脂肪量を引いた重さです。筋肉量そのものではありませんが、筋肉が落ちてしまったかどうかの目安になるもの。次の計算式を覚えておきましょう。
体重ー体重×体脂肪率=除脂肪体重
例えば、体重62.0kgで体脂肪率30.0%の人は・・・、
体重62.0ー体重62.0×0.30=43.4kg これが除脂肪体重です。
毎日こまめに計算すると、筋肉が減っていないかどうかの指標になります。
Q ずっと長く続けても大丈夫ですか?
A 厳密な糖質制限なら1週間で約5kgでも減量できると言われているのがケトジェニックダイエット。最初から短い期間で集中的にやるつもりでいたほうが成功確率は高まります。
ただ、今回ご紹介しているケトジェニックダイエット法は「100g中、10g以下の糖質を含む食品はカウントしない」ので、やや緩めのルールです。この方法なら1カ月は続けてOK。その後も続けたい場合は、さらに緩い「セミケトジェニックダイエット」にしてみてはいかがでしょう。
Q 途中で糖質を摂ってしまったらどうなりますか?
A せっかくケトン体回路が回り出した頃、我慢できずに糖質を食べてしまうと、回路はたちまちOFFになります。でもほんの少しの糖質ならまだ大丈夫。一度ONになった回路はまたすぐONになりやすいのです。どれくらいの量の糖質を摂取するとケトジェニック回路が閉じてしまうのかは、個人差が大きいもの。
以下の表は、1週間ごとに緩くしていった女性の例ですが、ケトジェニック回路が回っている状態で、わずか50gの白米(=糖質18g)を摂っただけで、ケトン体の生成がガクッと低下。体重が全く減らなくなってしまったという事例です。
せっかくなら、1週間はうっかり糖質を摂ってしまわないようにするのが理想的ですね。
ケトジェニックダイエットに成功した人は、具体的にどんなものを食べているのでしょう? 体重・体脂肪が減ってキレイに変身したというアラフォー女子ふたりの例をご紹介しましょう。
ケトジェニックダイエット体験者
NRさん(41歳・自営業、身長 152cm)の場合
NRさんは、10代の頃から自己流ダイエットとリバウンドの繰り返し。産後は、育児や家事、仕事の両立に精一杯で、いつのまにか70kgを超えてしまいます。しかも高血糖→低血糖の症状がひどく、寝ても寝ても眠い。どうしてこんなに体力がなくなってしまったのだろうと悩んでいた頃に、人生初のメタボ検診で自分の数値に驚き、糖質制限をスタートされたそう。
▼NRさんの食事記録より(ある5日間)
「8カ月経った今もリバウンドなし。少しゆるめのケトジェニック=低糖質&高タンパク食継続を継続し、忙しい日でも必ず3食食べています。外食も多いのですが、肉・魚・卵といったタンパク質はかなりしっかりと食べ、葉野菜も欠かしません。
小さな子供がいるので、糖質オフスイーツもよく作ります。料理に低糖質の工夫をするのも楽しくなり、ちょっとハマってしまうほどに。このような食事を続けているだけで、除脂肪体重(筋肉量)が増え、サイズは減少、体脂肪率が後から徐々に減少する…という健康的なキープ期間を過ごしています」(NRさん)
●1日目
朝:目玉焼き2個、レタス(50g)、亜麻仁油小さじ1、なめこと絹豆腐の味噌汁、麦茶
昼(コンビニ):シーチキン、グリーンサラダ、たまごサラダ、コーヒー
夜:牛肉のほろほろ煮、シーザーサラダ、牛もも肉のソテー(マカロニは食べず)、スパニッシュオムレツ
間食:無塩ローストナッツ(アーモンド&くるみ30g)、麦茶
●2日目
朝:おからパウンドケーキ、ハッシュドビーフ、ゆで卵2個、ミックスナッツ、ココナッツオイル入りコーヒー
昼(外食):カンザスビーフステーキ(300g)、サラダビュッフェ
夜(外食):ジンギスカン、鹿肉のソテー、水菜サラダ
●3日目
朝:豚肉塩こしょうソテー(150g)、白菜サラダ(100g)、油揚げのピザ(糖質0ソーセージ)、ソイポタージュ(白菜味噌汁+大豆プロテイン)
昼(外食):牛皿2倍もり、牛丼ライト(葉野菜+絹豆腐)、焼き鮭
夜:常夜鍋(豚肉+ほうれん草+にんにくと日本酒)、レタス(100g)、木綿豆腐+肉そぼろ
●4日目
朝:豚ロースソテー(150g)、目玉焼き1個、レタス(100g)、コーヒー
昼(外食):牛丼ライト、牛皿2倍もり、冷や奴
夜:トラウトサーモン刺身、しめじ+昆布+かつおぶしのごま油醤油炒め、
油揚げと絹豆腐のみそ汁、レタス+ブロッコリースプラウトのサラダ、
アボカド+チーズ+オリーブオイルのサラダ、えびの塩焼き
●5日目
朝:さば塩焼き、豚ロースソテー(30g)、ミニトマト(10g)、レタス(50g)、
たまねぎ薄切り少々、ゆで卵1個、かきたま汁
昼:さんま焼き、大根おろし、しめじ+こんぶ+かつおぶしのごま油醤油炒め、
絹豆腐+ツナ+パプリカ+絹豆腐、油揚げと大根の味噌汁、麦茶
夜:ローストビーフ+水菜+パプリカ、クリスマスリース風ミートローフ+葉野菜たっぷり、糖質0ソーセージとミニトマトのコンソメスープ、自家製ローストチキン+ブロッコリーなど
手作り!糖質オフおやつ
左上から)おからマフィン、おからマフィンチョコ、おからチョコケーキ、おからチョコ蒸しパン、おからチーズ蒸しパン、おからパウンドケーキバナナ、おから抹茶パウンドケーキ、おから蒸しパン カニ&ブロッコリー、おから蒸しパントマト風味、コーヒーゼリー、チョコブラウニー、おからベースのティラミス、大豆粉のクッキー、水切り豆腐のレアチーズケーキ風
▼NRさんのダイエット日記より抜粋
※数値は、体重・体脂肪率の順
■ダイエット前:71kg ・42%
低血糖のせいか甘いものを食べたい欲求が強く、イライラも多くて心情の起伏も激しかった頃。糖質制限をスタートすると、体調がよくなり心も軽くなった。以前よりも睡眠時間がとれて目覚ましよりも早く起きれるようになる。心身のスタミナがついたと実感。
■1ヶ月後:61.9kg(9.1kg減)、37.9%(4.1%減)
その後9kg減のまま1ヶ月ほど推移。
■2カ月後:ケトジェニックダイエットに出会い、スタート。アドバイザー検定の講習会にも参加。1週間で3kg減。
■5カ月後:54kg(17kg減)、28.0%(14%減)
2歳児の息子さんの体重分(13kg)以上の減量に成功。体脂肪率もほぼ平均に。低糖質&高タンパク食を継続。
■8カ月後:低糖質&高タンパク食継続。体重・体脂肪率はそのままキープ中。
※あくまでも個人の体験談となります。食事内容・運動量・体質などによるため、このような体重の変化がすべての人に当てはまるわけではありません
ケトジェニックダイエット体験者
MTさん(38歳・会社員、身長159cm) の場合
MTさんは、むくみやすく、だるさや眠気に悩まされていました。ストレス食いが止まらず、人生のMAX体重になったことから、友人の勧めでケトジェニックダイエットを決意されたそう。
「最初は半信半疑でスタート。ネックは会社で食べるランチで、外に出ればなかなかケトジェニックな食事はできないと踏んで、お弁当に。忙しい朝、時間をかけてキレイなお弁当を作るヒマがあるわけでもなく、さっとお弁当箱に詰め込んで持っていくスタイルにしました。
これは、しっかりケトジェニック食を続けたときの10日間の記録です。昼食は、ほぼ毎日
お弁当を作り、会社内で食べました。夜は家族にも協力してもらい、できるだけ
外食しない工夫を。味つけはシンプルに
調味料を極力少なくするのがコツ。途中からは
ココナッツオイルを多用しました」(MTさん)
▼MTさんの食事記録より(ある10日間)
●1日目
朝:豆乳、アボカド、青汁、アマニ油入りスムージー
昼:厚揚げ焼き、豚しゃぶサラダ、ほうれん草、ベーコンソテー
夜:豚ロースとエリンギののソテー、キャベツ+きゅうり+パプリカ
●2日目
朝:豆乳、アボカド、青汁、アマニ油入りスムージー、もやしとカイワレのお浸し、
ほうれん草卵とじ、牛もも肉塩レモン焼き
昼:牛肉&鳥胸肉ソテー、卵焼き、厚揚げ焼き、ほうれん草と豆もやしのナムル、コーヒー
夜:鳥胸肉のチーズ巻き、アボカドとマグロのサラダ
●3日目
朝:ゴーヤとツナのサラダ、厚揚げ焼き、えのきのバターソテー
昼:鳥胸肉ソテー、豆もやしのタラコ和え、ゴーヤのお浸し、ひじき&野菜サラダ
夜:アボカド・マグロ・胡瓜のサラダ、冷奴
●4日目
朝:豆乳・青汁・アボカドのスムージー、ベーコンエッグ+サラダ、厚揚げ焼きおろし生姜添え
昼:牛らんぷ肉ステーキキノコ添え、大豆と野菜のサラダ
夜:豚ロース&厚揚げソテー+サラダ、豆腐と絹さやと油揚げの味噌汁
●5日目
朝:牛肩ロース、エリンギソテー、サラダ、アイスコーヒー
昼:ツナとゴーヤのマヨネーズ和え、厚揚げ焼きミョウガ添え、牛モモ肉&エリンギソテー、アボカドサラダ
夜:鳥挽き肉のとうがんスーブ・ハツのレモン塩焼き・焼きサンマ
●6日目
朝:蒸し鶏のサラダ、ココナッツカレー
昼:豚しゃぶとアボカドサラダ、厚揚げ焼き、ツナとゴーヤのサラダ
夜:紅鮭とキノコのホイル焼き味噌仕立て、豆とトマトの野菜スープ
●7日目
朝:茹で野菜の肉巻き&サラダ、鳥挽き肉と豆もやしのスープ
昼:ラム肉のソテー、厚揚げと小松菜炒め、サラダ
夜:豆乳鍋
●8日目
朝:豚ロースとパプリカソテー、厚揚げココナッツオイル焼き、じゃこと大根のサラダ、コーヒー
昼:ゴーヤチャンプル、豆とじゃこのサラダ、牛モモ肉ソテー
夜:素揚げ豆の野菜あんかけ、豚ロース焼き、ゴーヤのお浸し、焼きナス
●9日目
朝:牛ヒレステーキ、ココナッツカレー、野菜サラダ、豆もやしのサラダ
昼:牛ランプステーキ、クラゲと豆サラダ、卯の花
夜:ラム肉の野菜炒め、銀むつ西京味噌焼き、冷奴
●10日目
朝:豆乳・青汁・アボカドスムージー
昼:厚揚げ焼き、小松菜ごま和え、鳥胸肉ココナッツオイル焼き、ひじきのサラダ、枝豆
夜:牡蠣入りキムチ鍋(糖質0麺入り)
▼MTさんのダイエット日記より抜粋
※数値は、体重・体脂肪率・ウェストの順
■ダイエット前: 63.0kg・35.0%・75cm
■1カ月後:. 58.5kg(4.5kg減)・28%(7%減)・69.0cm(6cm減)
最初はそれほど肉が食べられず、大豆製品を多用。それでも1カ月で成果が出始めて、見た目が変わり、むくみが取れて小顔に。目が大きくったと言われるようになる。いちばん大きな変化は、昼食の後も眠気に襲われず、仕事がはかどるように。生活のすべてがポジティブになり、ケトジェニックダイエットの健康効果を実感し始める。
■6カ月後:. 53.0kg(10kg減)・23.5%(11.5%減)・64.0cm(11cm減)
セミ・ケトジェニック食を継続。お酒もよく飲むが、太りにくくなってほとんどリバウンドなし。食べすぎて太ったかなかなと思ったときに、数日~10日間ほどケトジェニック食にして調整。
■10カ月後: 51.9kg(11.1kg減)・22.0%(13%減)・62.0cm(13cm減)
ひき続き同じ食生活で11号だった洋服が7号に変化。体脂肪率も平均以下に減ったため、厳密なケトジェニック食ではなくなったけれど、リバウンドする気配はなし。胴回りはすっかり「薄い人」の域に。見た目の印象が別人になったと言われる。
※あくまでも個人の体験談となります。食事内容・運動量・体質などによるため、このような体重の変化がすべての人に当てはまるわけではありません
いかがでしたか? ケトジェニックダイエットはもりもり食べて健康的に痩せるメソッド。まずはケトジェニック3原則にそった食事スタイルに切り替えることから、チャレンジしてみてください。食べないダイエットはもう卒業! 健康的にキレイになる食事と軽い運動も取り入れて、夏に向けてスリムなボディを手に入れましょう。