2022年11月15日 20:00
アルコール配合の化粧品は避けるべき?メリットとデメリットを知って上手に活用を
というネガティブなイメージから、近年ではアルコールフリーの化粧品も増えました。ですが、「アルコールフリーなのに、全成分表示に○○アルコールと書かれている!」と、不安に感じた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
たとえば、製品の粘性UPや乳化目的で使用されるベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、肌の柔軟性を引き出すイソステアリルアルコールなどが挙げられます。
いずれも、構造上の分類はアルコールですが、いわゆるアルコール(エタノール)と異なり低刺激な成分です。
「アルコールフリー」が指し示すのは、刺激になりやすいエタノールのこと。したがって、低刺激な○○アルコールが配合されていても「アルコールフリー」と商品に記載されているケースがあるのです。
大きなくくりではアルコールであっても、成分ごとに役割や刺激レベルが異なります。それぞれの特性を踏まえて、上手に化粧品を選びたいですね。
アルコールのメリットとデメリット
出典:byBirth
肌に刺激になりやすいと言われていても、多くのメーカーが化粧品にアルコールを配合するのはメリットがあるからです。
- 水や油に溶けにくい成分を化粧品の中に溶かしやすくする
- 肌に残った汚れや皮脂を取り去る効果があるため、清浄目的で拭き取り化粧品に配合される
- 美容成分の浸透を助け、化粧品の効果実感を高める
- スーッとした清涼感があるので、爽快感の演出に使われる
- 殺菌作用があるので防腐剤になる
- 植物エキスの抽出の溶媒になる
可溶性、清浄、浸透、殺菌など、さまざまなメリットがあるアルコールですが、デメリットもあります。