2018年8月27日 06:00
日本人女性の8割は「新型栄養失調」!?医師語る現代の「肉不足」
私たちは5大栄養素といわれる「糖質」「脂質」「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン」で体が作られ、機能している。5大栄養素は互いに作用し合いながら、(1)エネルギーをつくる、(2)骨や筋肉など体をつくる、(3)体の機能を調節するといった働きを担っている。タンパク質と脂質は(1)〜(3)すべての働きをし、ビタミン、ミネラルはタンパク質と脂質の吸収を助けつつ、(2)(3)に働き、糖質は(1)のみに働いている。
つまり、糖質は(1)のエネルギーをつくることにしか作用しない。糖質を取ると体内でエネルギーとしてたまるものの、それは体をつくるわけでもないため、過多になると脂肪に変わっていくだけなのである。(2)(3)の働きを助けるタンパク質、ミネラル、ビタミンを取ることこそが必要なのだ。
そして、溝口先生が不足していると訴えるタンパク質、鉄分(ミネラル)、ビタミンB群がすべて補えるのが「赤身の肉」というわけだ。
また、女性にとって、不足しがちなミネラルの1つ、鉄分。
女性は生理があるため、常に鉄欠乏状態だ。しかも、閉経後も意識的に鉄分を補充しなければ、鉄欠乏状態を引きずったままになる。
「女性の場合、貧血と診断されないまでも、“隠れ貧血”である場合が多くあります」