2018年9月14日 11:00
“介護アイドル”ごぼう先生伝授する元気のための「イス体操」
「ごぼう音頭で声だそう~、ハイッ!」と、「GOBOU」と手刺繍された茶色い作務衣に赤いハチマキ姿で大きく呼びかけるごぼう先生。彼が考案した「イス体操」は、自主制作のDVDが全国2,000以上の施設に導入されている。
愛知県岡崎市でデイサービスを運営しながら、この体操の指導をしているごぼう先生が話す。
「もともと私は鍼灸師でした。祖母が介護状態と認知症になったことをきっかけに、介護サービスの道へ進みました。当初、施設ではみんなで体を動かせなかったので、誰でもできる健康体操を考案しました」
「イス体操」は、座りながらできる、1回10分程度の10種類の体操。高齢になって思うように体を動かせない人でも、その場を楽しめる体操を目指している。
「あるとき自宅で、祖母といっしょにイス体操をしていたら、たまたま家にいた父も参加したいと言って体を動かし始めたんです。
慣れない祖母の介護で家の中がどんよりしていた時期で、しょっちゅうケンカをしていた2人が、体操をしているときは笑顔になる。体操はコミュニケーションになるんだ!と思った瞬間でした」
そこから、“R70(70歳以上推奨)”の健康体操を掲げ、全国の施設をまわるように。