ビューティ情報『全国に広がる!中学生ピロリ菌検査の推進派&慎重派の言い分』

2019年3月28日 06:00

全国に広がる!中学生ピロリ菌検査の推進派&慎重派の言い分

だった場合に除菌すると、さらに1万円程度かかる。もちろん、中学生を対象にピロリ菌検査を導入する自治体は、それらの費用をすべて負担することになる。

そんな検査・除菌を、新年度より新たに執り行う自治体のひとつが、神奈川県横須賀市だ。検査導入を推進したマールクリニック横須賀院長の水野靖大さんに話を聞いた。

「私は’18年度までの3年間、神奈川県医師会の費用負担で、約1,400人の中学2年生に行われたピロリ菌の検査と除菌事業にかかわってきました。1次検査での陽性は71人、2次検査も陽性が16人いました。陽性と判断されたこの16人のうち、13人が除菌を希望。1次除菌で9人が除菌でき、残りも2次除菌で全員が除菌できました。
保菌している子がピロリ菌を放置すると、15%ほどが将来、胃がんになるといわれている。この検査で『胃がんゼロ』に近づけられるのではないかと考えています」

水野さんはこう話すが、前出の香山さんは次のように指摘する。

「ピロリ菌除菌の抗生物質の副作用には、重症化すると失明したり、死亡したりすることもあるスティーブンス・ジョンソン症候群という皮膚障害もあります。副作用のリスクや、10代が服用して30年後に本当に胃がんリスクが減るのかどうかを証明するには本来、何十年もかけてデータを取らなければいけないはず。

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