2019年5月17日 11:00
「細かい計画は立てない」女性脳外科医語る強靭メンタルの作り方
人は加藤先生のことをそう呼ぶ。
35年前、加藤先生が脳神経外科専門医になったとき、日本にはこの分野の女性医師は25人しかいなかった。まさに女性としてはパイオニア。そして、’06年に藤田医科大学教授に就任。脳神経外科の女性教授は日本初の快挙だった。
「決して腐らない。たとえうまくいかなくても、あきらめない。がむしゃらに医学と向き合ってきた結果が、いまの自分だと思います」(加藤先生・以下同)
バリバリの男社会で数々の困難を乗り越え、いまも極度のプレッシャーのかかる手術をこなす。
そして患者さんとのコミュニケーションもおろそかにしない。そんなゴッドマザーの強靭なメンタルはどのようにして形成されてきたのだろうか。このほど『最強女性脳外科医神メンタルの作り方』(主婦の友インフォス)を出版した加藤先生に教えてもらった。
■人生に細かい計画は立てない
脳外科医として多忙な日々を送る加藤先生だが、かつては医師を続けながら、結婚、出産というライフプランを描いていた時期もあったという。しかしいまも独身だ。
「結局、その日暮らしのまま、いまがあります。人生はどんなに細かく計画を立てても、思いどおりになることはなかなかありません。