なぜ睡眠前に入浴すべきなのか、医師語る快眠の基本ルール
一方で、眠りたくても眠れないという人にはこんなアドバイスが。
「夜になっても眠れない人は、日中の運動量が不足している可能性があります。ウオーキングなど日光の下で体を動かして体を疲れさせると、自然と眠気が訪れるようになるでしょう。さらに、睡眠時に体温が下がることが大切。就寝前に入浴すると、体温のメリハリをつけるだけでなく、リラックス効果も得られるのでぜひ習慣化したいところです」
また、眠れないことで焦燥感に駆られ、それがいっそう不眠を招くという悪循環に陥ることも。
「そんなときは無理に眠ろうとせず、脱力してみたり、布団の中で深呼吸を繰り返したり、頭のマッサージをするなど試みてください。ただし、眠れないからといって夜中のスマホやパソコンはNGです。画面から発するブルーライトが目の奥の網膜を刺激して、ますます睡眠を妨げてしまいます」
寝室を快適な環境に整えることも心掛けたい。
「好ましくない寝室の環境は、さまざまな体の不調を招いてしまいます。まず、湿度の高い寝室はダニの温床になります。まめに換気をして、お天気のよいときはお布団を干す。少なくとも週に1回はシーツを、週に2~3回は枕カバーを替えましょう」