2019年12月4日 15:50
眼科医がすすめる「目の血流よくする習慣」水分はちびちびと
まぶたの垂れ下がりや目の下のクマ、視力の低下、さらには緑内障など、目にまつわる不調や病気に悩む人は多い。そして、それは年齢を重ねるごとに実感を深めるので、目の使いすぎや老化による衰えだと思われがちだが、目の状態は、血流と深い関係があるという。
「血液には体じゅうに栄養や酸素を運ぶ大切な役割があります。その流れが滞れば、生活習慣病のリスクが高まることは知られていますが、当然、目にも影響があるわけです。ましてや目には毛細血管が多く、目の中を流れる血液の量は、脳の23倍もあるといわれるほど。視力低下。老眼、ドライアイ、緑内障、白内障、黄斑変性症、網膜症……挙げたらきりがありませんが、さまざまな目の障害が起こる可能性があります」
そう語るのは、日本眼科学会認定専門医である回生眼科院長・山口康三先生。ちなみに、40歳以上の約20人に1人が発症し、失明の危険もある緑内障は、眼圧が高まって視神経が圧迫され、血流が悪くなることで目の働きが失われていく病気。
「最近では正常眼圧での緑内障発症も増加していることから、単純な血流の悪化も原因に考えられています。血流が悪くなるのは老化も一因ですが、生活習慣によるところも大きい。