2020年1月29日 15:50
医師が伝授「“足の動脈硬化”を予防する簡単エクササイズ」
「治療をせずにいると、痛みや不快感で歩くのをやめてしまったり、外出するのがおっくうになりがちです。行動範囲が狭まると、症状はさらに進行し、いつのまにか壊疽になることも。こうなると足の切断が避けられないだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクもかなり高まってしまいます」
一般的に動脈硬化の治療には薬物療法と運動療法があるが、足の狭心症もその点は同様だ。治療薬は血管を広げる血管拡張薬と血液を固まりにくくする抗血小板薬や抗凝固剤を用いる。
また、糖尿病や高血圧、高脂血症、不眠などの基礎疾患の有無も進行度合いに関係するため、基礎疾患があればきちんと治療しておこう。
「運動では、日ごろからふくらはぎをよく使う動きを心がけるようにしましょう。歩くときは、大きい歩幅を心がけるとふくらはぎのポンプ作用を活発にするうえ、アキレス腱や足首をやわらかくするのにも有効です」
ほかに、かかとの上げ下げや足の指先を使ったエクササイズも足先の血流を促進するのに効果的だ。
■対策のための基本エクササイズ5
【1】1日30分(または8,000歩)歩く
【2】アキレス腱伸ばし
【3】つま先立ち運動
イスの背につかまってまっすぐに立ち、かかとを上げて10秒静止、かかとをおろして10秒静止。