空港での対策困難…「新型コロナウイルス」ワクチン完成時期は
その過去があってか、今回中国政府は早々にウイルスのゲノム情報を公開。しかし、世界の医療機関が取り組んでも、完成は早くて1〜2年後になってしまうでしょう」(上さん)
【疑問2】空港の検疫で感染者は止められる?
「日本の空港では、発熱チェックなどで検疫体制をとっています。しかし、先日国内で発見された感染者は、解熱剤を飲んだことで、検疫をパスしてしまっている。空港ですべての感染者を止めるということは、非常に難しいのです。医療機関や高齢者施設は“日本国内にも感染者がいる”ということを前提に、重症患者は隔離するなど、院内感染を防ぐことが最重要課題となります」(上さん)
【疑問3】では、予防に有効なのは?
「現段階で、“これが新型ウイルス対策になる”という特別な対策はありません。ただ、飛沫感染ということもあり、インフルエンザが流行している季節でもあるので、人混みを避け、マスクをすることが大事です。また手洗い、うがい、アルコール消毒を丁寧にすることが、ウイルス対策になります」(忽那さん)
感染者は日増しに増えているものの、感染ルートはたどれている状況だ。
「広範囲で一気に流行する、という過度の心配は不要だと感じています。