冷え症対策に「やっぱり唐辛子」は誤り 専門医が注意喚起
それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」
つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。
漢方薬の処方をはじめとした「冷え症の治療」には、医療機関の受診が必要だが、ふだんの生活が「冷やさない体づくり」に深く関わっているのは言うまでもない。そこで、日常の「冷え症対策」について、今津先生監修のもとクイズを作成!
【Q1】体を温めてくれる食べ物といえば、やっぱり唐辛子だ
正解は×。「唐辛子に含まれるカプサイシンの働きによって汗をかくため温まったような気がしますが、じつは発汗により奪われてしまう気化熱のほうが、影響が大きいのです。また、腸管粘膜を刺激し下痢を起こしやすくなるので食べすぎには注意しましょう」(今津先生・以下同)
【Q2】ねぎやにんにくは熱々に加熱調理したほうがよい
正解は×。