**********************************************************************************琵琶湖汽船株式会社(本社:滋賀県大津市浜大津、社長:川添智史)は、2021年9月26日(日)に開催する、秋のびわ湖クルーズと“今津桂浜園地”のヒガンバナを楽しむイベント「今津桂浜園地の彼岸花観賞クルーズ&ウォーク」の参加者を募集しています。高島市今津町にある“今津桂浜園地”は、県内有数のヒガンバナ群生地として知られています。湖畔に位置するため、ヒガンバナの時期には、びわ湖を背景に真っ赤に染まるヒガンバナ絨毯の写真を撮ろうと、カメラを携えて訪れる方々も少なくありません。本企画には、近江の歴史文化に造詣が深い大沼芳幸氏が講師として同行し、びわ湖を取り巻く歴史や文化について解説します。大津港から船に乗り、びわ湖を縦断しながら今津港へ。船上からは美しいびわ湖の景色のほか、浮御堂、白鬚神社などの名所もご覧いただけます。今津港に到着後、まずは、今津サンブリッジホテルでのランチタイム。そして、ホテル送迎バスで今津桂浜園地へ移動します。ヒガンバナを観賞した後は、浜沿いの風景や古い町並み残る旧街道(約4.5キロメートル)の雰囲気を楽しみながら、JR近江今津駅までウォーキングして解散します。イベントの詳細は、次の通りです。【 今津桂浜園地の彼岸花観賞クルーズ&ウォーク 企画概要 】旅 行 日: 2021年9月26日(日)[事前予約制]旅行代金: 大人8,000円 小学生6,300円(乗船料、昼食代含む)定 員: 40名様(最少催行人員20名様)就 航 船: 高速船メグミ(旅客定員200名、座席数80席)行 程: 大津港9:50発~(琵琶湖大橋通過)~今津港11:30着==今津サンブリッジホテル(昼食)==今津桂浜園地(ヒガンバナ観賞)…今津の町並み散策…JR近江今津駅(14:50頃解散)*オプションクルーズ*今津港15:30発~~~大津港17:10着オプション利用の場合は参加費 大人1,000円、小学生500円増 となります航 路 図ご予約・お問い合せ:琵琶湖汽船(株) 予約センター TEL 077-524-5000(9:00-17:00)WEBからのご予約も承ります 大津港までのアクセス:京阪・びわ湖浜大津駅より徒歩約3分JR大津駅よりバス約5分(浜大津バス停下車)備 考:※最少催行人員に満たない場合は、催行を中止する場合があります。※今後の社会情勢により、催行を中止する場合があります。※当日の気象状況により、航路やスケジュールを変更する場合があります。表1: 表2: ~安全・安心への取組み~当社における新型コロナウィルス感染症防止対策について 当社では所有する全ての船舶に抗菌・抗ウイルス加工を施しています※画像は全てイメージです。以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月07日「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況』より)。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。漢方薬の処方をはじめとした「冷え症の治療」には、医療機関の受診が必要だが、ふだんの生活が「冷やさない体づくり」に深く関わっているのは言うまでもない。そこで、日常の「冷え症対策」について、今津先生監修のもとクイズを作成!【Q1】体を温めてくれる食べ物といえば、やっぱり唐辛子だ正解は×。「唐辛子に含まれるカプサイシンの働きによって汗をかくため温まったような気がしますが、じつは発汗により奪われてしまう気化熱のほうが、影響が大きいのです。また、腸管粘膜を刺激し下痢を起こしやすくなるので食べすぎには注意しましょう」(今津先生・以下同)【Q2】ねぎやにんにくは熱々に加熱調理したほうがよい正解は×。「ねぎやにんにくに含まれるアリシンは、豚肉などビタミンB1と一緒にとることで代謝を促進し体を温めてくれます。ただし高温で調理するとその効果は失われるため、火を止めてから加えるなどの工夫を。しょうがは加熱したほうが、“温め効果”がアップします」【Q3】白ワインと赤ワイン、体を温めてくれるのはどっち?正解は赤ワイン。「赤ワインは果皮ごと発酵させているため、体を温めてくれる効果が期待できます。赤ワインが苦手という方は、白ワインの代わりにスパークリングワインはいかがでしょう。気泡のもとである二酸化炭素が血管を拡張させるので、白ワインよりおすすめです」【Q4】ディナーはサラダの前に、肉や魚から食べるとよい正解は○。「冷たいサラダから食事を始めると、胃腸が冷えるのはもちろん、カロリーの低い食べ物で胃腸がいっぱいになるため、あとから来た肉や油などエネルギーの多い食事が吸収されにくくなる可能性があります」肉や魚のお料理も冷めないうちにいただこう。「体を温める方法としては、食事による『内側』からのアプローチと、カイロなどを利用した『外側』からのアプローチ、どちらも欠かせません。体を温める食材についてはさまざまな情報が出回っていますが、食べ方ひとつで効果が増減しますので、上手に取り入れたいですね。ちなみに“Q2”で触れたしょうがは、生でもジンゲロールという『温め成分』が摂取できますが、加熱することで、より効果の高いショウガオールに変化します。また、ジンゲロールの抽出量はすりおろすことで増えるため、おろししょうがをみそ汁に加え少し加熱してから食べると、温め効果はより高まるでしょう」「冷えやすいのは体質だから」「もう年だから」と諦めるのはまだ早い。自分の「冷え」としっかり向き合い、「病気」を遠ざけよう!「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月12日「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況』より)。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。漢方薬の処方をはじめとした「冷え症の治療」には、医療機関の受診が必要だが、ふだんの生活が「冷やさない体づくり」に深く関わっているのは言うまでもない。そこで、日常の「冷え症対策」について、今津先生監修のもとクイズを作成!【Q1】冷えた体を温めるには、コーヒーよりスープだ正解は○。「暖かい飲み物が体を温めてくれる効果は30分程度。しかも手足しか温まらず、おなかの中まで温めることはできません。いっぽうスープ類は体を温める効果が4時間も持続!具材がカイロの役目をしておなかの中も温めてくれるので体の芯からぽかぽかに」【Q2】カイロで体を温めるのに、もっとも効果的な場所は?正解はへそまわり。「血液には体内でつくられた熱を全身に伝える役割もあります。おへそのまわりにある腹部大動脈の中を流れる血液は体中を循環しますから、その血液が温かければ、体全体を温めることが可能です」皮下脂肪が多い下腹部は冷えやすいので、ぜひお試しを。【Q3】水分補給時は水をよくかんで飲むとよい正解は○。「冷たい水をがぶ飲みすると、あっという間に胃腸が冷えてしまいますので、温度調節という役割において、かんで飲むことが重要です。また、かむことで唾液や胃液の分泌量が増し、消化力もアップ。食事からエネルギーを効率よく吸収できるようにもなります」【Q4】とにかく交感神経の働きを高めればホカホカに正解は×。「血管が収縮と弛緩を繰り返すことで血液は全身を巡ります。交感神経の働きだけが高いと血管は収縮したままになり、末端まで血液が届かなくなってしまうほか、臓器の働きもアンバランスに。交感神経、副交感神経ともにバランスよく働いていることが肝心です」外側からのアプローチでカイロ以外に取り入れたいのは、やはり筋力アップ。無理な運動はけがの原因にもなりかねないが、自宅で簡単にできる冷え対策トレーニングを教えてもらった。「ストローを口にくわえた状態でゆっくり鼻から息を吸い、その後、そのストローから細く長く息を吐き出す呼吸法です。呼吸筋のなかでももっとも大きい横隔膜を手軽に鍛えられますので、1日3回、3セットを目安に行いましょう」そして、毎日のお風呂は「42度のお湯に5分以内」がベスト!「がん細胞は42度以上で死滅することがわかっています。とはいえ、43度より熱いお風呂に入ると交感神経が刺激され、血圧が上がってしまうなど、かえってトラブルの原因に。同様に、10分以上つかっていると交感神経が刺激されるほか、脱水症状を起こしたり、ひどい場合は心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこともあるので、長風呂には要注意。余裕をもって5分以内にしましょう」「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月12日「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況』より)。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」「寒」つまり「冷え症」がれっきとした病気の分野のひとつだとしても、「体のどこが冷えるか」は人それぞれ。「いわゆる虚弱体質で“全身が冷える”人もいれば、“上半身はのぼせているのに、下半身だけは冷える”人もいます。ですので、ひと言で『冷え症』といっても、その原因と対策を見つけるためには、一人ひとりの症状をきちんと分類していく必要があります。ある寝具メーカーの行ったアンケート調査によれば、20代から60代までの女性の、実に96%が“足元の冷え”を自覚していたといいます。つまり現代の女性は、ほぼ全員が『冷え症』に該当するのです」実際に、現代人の体温は、50年前と比べて0.7度低下している。「なぜこれだけ多くの女性が冷えているかという理由は定かではありません。住環境や食生活に変化、スマホやパソコンの普及によるライフスタイルの変化……。さまざまな冷えの原因が考えられますが、患者さんの声を聞くなかで感じるのは、さまざまな“複合型”の冷えが増えてきているということです」「足元が冷えている」のはもはや現代を生きる女性の宿命。それを踏まえて、今津先生に「冷え症」を3種類に大別してもらった。「『冷え症』で処方する漢方薬には大きく分けて3種類あるのですが、それらを使い分けるときの症状がまさに次の3タイプになります」【体全体が冷えるタイプ】〈特徴〉□痩せていて全体的に筋肉が少ない□体の芯から冷える□食が細く、胃がもたれやすい□すぐに呼吸が上がり、疲れやすい□寝付きが悪い□胃腸が弱く、軟便・兎糞状になりがち〈所見〉そもそもの筋肉量が少ないため熱を十分つくり出せていないのがこのタイプ。胃腸も冷えているので消化力も低下し、エネルギーが十分吸収できていないためさらに冷える悪循環に。心臓、肺などあらゆる臓器に不調をきたしているため、どこに不調が起こってもおかしくなく、本人も体調不良を自覚していることが多い。【下半身が冷えるタイプ】〈特徴〉□ふくよかな体形をしている□へそから太ももにかけて冷える□食欲は旺盛□エネルギッシュ□便秘になりやすい□頻尿の傾向がある〈所見〉50代ぐらいの女性に多いのがこのタイプ。体つきはしっかりしていて熱もたくさんつくり出しているものの、その熱が下半身にうまく分散していない。骨盤内にたまった静脈血や膀胱が冷えるため月経周りの不調や膀胱炎などを起こしやすいいっぽうで、燃えたぎる熱により水分が不足しがちなので便秘になりやすい。【末端が冷えるタイプ】〈特徴〉□体形は中肉中背□末端だけが冷える□社会でバリバリと頑張るほう□忙しく、イライラしやすい□ささいなことが気になる□眠りが浅い〈所見〉普通体形で、仕事もバリバリ。一見するとアクティブだが、忙しさや不規則な生活によって自律神経のバランスが乱れているのがこのタイプ。手や足の裏の汗は自律神経の働きによることが多く、こうした末端だけが冷えるのはまさにこのバランスが乱れている証し。そのため精神面での不調が出やすい。「体全体が冷える人は、たとえるなら竹久夢二の絵のような“か弱い人”。当帰芍薬散という漢方薬が効果を発揮します。いっぽう、50代ぐらいの一見元気な女性に多いのは、上半身はのぼせているのに下半身が冷えるという人。こちらは血流の乱れが原因で、外見の特徴は“ふくよかなお母さん”タイプ。桂枝茯苓丸という薬が効くといわれています。最後は手足などの末端だけが冷える人。こちらは精神的なストレスからくる冷えが原因で、“キャリアウーマン”に多いといえるでしょう。漢方では『闘士型』と呼ばれ、加味逍遥散を処方します」3タイプの特徴から自分の「冷え」を正しく把握していこう!「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月12日「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況』より)。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」「寒」つまり「冷え症」がれっきとした病気の分野のひとつだとしても、「体のどこが冷えるか」は人それぞれ。「いわゆる虚弱体質で“全身が冷える”人もいれば、“上半身はのぼせているのに、下半身だけは冷える”人もいます。ですので、ひと言で『冷え症』といっても、その原因と対策を見つけるためには、一人ひとりの症状をきちんと分類していく必要があります。ある寝具メーカーの行ったアンケート調査によれば、20代から60代までの女性の、実に96%が“足元の冷え”を自覚していたといいます。つまり現代の女性は、ほぼ全員が『冷え症』に該当するのです」実際に、現代人の体温は、50年前と比べて0.7度低下している。「なぜこれだけ多くの女性が冷えているかという理由は定かではありません。住環境や食生活に変化、スマホやパソコンの普及によるライフスタイルの変化……。さまざまな冷えの原因が考えられますが、患者さんの声を聞くなかで感じるのは、さまざまな“複合型”の冷えが増えてきているということです」「足元が冷えている」のはもはや現代を生きる女性の宿命。それを踏まえて、今津先生に「冷え症」を3種類に大別してもらった。まずは、「体全体が冷える人」。全身の筋肉量が少なく、熱そのものをつくる力が弱いタイプだそう。「たとえるなら竹久夢二の絵のような“か弱い人”。当帰芍薬散という漢方薬が効果を発揮します。いっぽう、50代ぐらいの一見元気な女性に多いのは、『上半身はのぼせているのに下半身が冷えるという人』。こちらは血流の乱れが原因で、外見の特徴は“ふくよかなお母さん”タイプ。桂枝茯苓丸という薬が効くといわれています。最後は『手足などの末端だけが冷える人』。こちらは精神的なストレスからくる冷えが原因で、“キャリアウーマン”に多いといえるでしょう。漢方では『闘士型』と呼ばれ、加味逍遥散を処方します」さらに、この3タイプに加えて、ピンポイントの冷えが起こる場合もあるというからご用心!【首のうしろの冷え】「ツボのひとつに、体内に風邪が入る場所と考えられている『風穴』があります。背骨と左右肩甲骨の間にありますが、実際に風邪のひきはじめなど首のうしろから背中がゾクゾクしますよね。ここが冷えるのは、感染症にかかりやすい兆候と考えられるでしょう」【片半身の冷え】「患者さんの中には体の片側だけ冷えるという方が少なくありません。一概に特定の病気とひもづけることはできませんが、リンパの流れが関係している可能性はあります。血液とは異なり、リンパは最終的に体の右側を通っていくため流れに左右差が出やすいのです。こうした患者さんにはマッサージを提案しています」【特定の臓器の冷え】「精神科の患者さんのなかには『心臓が冷える』など、特定の臓器の冷えを訴える方がいます。私は、これは大きなストレスがかかったときの『肝が冷えた』という感覚と似ているのではないかと考えています」かように多岐にわたるのが「冷え症」という病気。診察の際には、なるべく具体的な症状を医師に話し、自分の「冷え」のタイプを見誤らないよう注意しよう。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月12日季節外れの暖かさに包まれているが、まだまだ朝晩は「冷え」の残る今日このごろ。女性なら誰しもが身に覚えのある「冷え症」は、じつは単なる“体質”ではなく、ひとつの立派な“病気”だって知っていましたか?「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」そう話すのは、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況より』。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」「冷え」が私たちの健康にさまざまな影響を及ぼすことは明らか。しかし、「体温」は長いあいだ西洋医学の世界ではその存在が見落とされてきた。「明確な診断基準やガイドラインも存在しないため、冷えるのはその人の性質、つまり『冷え“性”』といわれていました。しかし、がんですら85%が治るような時代になり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の薬も登場してきたことで、だんだんと『冷えも手当てするべき症状なのでは』と認識されるようになってきたのです。多くの病院でも漢方を取り入れるようになり、それに合わせるかのように『冷え“症”』という呼び方が広まってきました」その漢方の世界では、昔から「冷えは病気」とされてきたという。「漢方と聞くと中国の医学のようですが、実は江戸時代には日本独自の伝統医学として成立しており、中国の漢方においては古くから『冷え』は根本的な診断基準のひとつでした。それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。「それだけではなく、究極の『冷え』は死につながります。よく映画などでは、雪山で遭難した人が眠気に襲われ、やがて凍死してしまうという場面が描かれていますが、まさにこのとおりです。人間は体温が32度以下になると錯乱状態になり、やがて多臓器不全を起こします。そして、仮眠傾向といって眠くなり、寝てしまい、死に至る。『凍死』とは、低体温症による死を指すのです」まさに冷えは命を落としかねない、れっきとした病気。その原因は次のようにさまざまだが、一般的には筋肉量がカギとなる。【冷えの原因と考えられる諸要因】□物理的な気温の低下□飲食物による胃腸の冷え□加齢や筋力低下による冷え□生まれつきの虚弱体質□精神的ストレスの増大など「運動をすると汗をかくことからもわかるとおり、体温は主に筋肉でつくられます。いっぽうで安静にしていてもある程度の体温が保たれるのは、外からは見えない筋肉の存在があるからです。血管や膀胱、子宮、消化管などは平滑筋によって動いていますし、心臓は心筋という、いわば筋肉のかたまり。また呼吸には呼吸筋の働きが不可欠ですので、生きているだけで筋肉が働き、そこから体温が生まれているのです」とはいえ全体の筋肉量は加齢とともに減っていくので、年とともに冷えは実感しやすくなる。今津院長によれば「『冷え(寒)』と言っても、どこが冷えるのかは人それぞれ。原因も治療法も異なってきます」という。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月11日「立春」を過ぎ、暦の上ではいよいよ春。ぽかぽか陽気に包まれて、その訪れを実感することも増えてきた。いっぽうで、朝晩を中心にまだまだ厳しい寒さが残ることもあり、「冬の名残り」に身震いしている人は多いはず。とはいえ、これだけ空調が充実し、保温性の高い下着などもあふれているご時世に、世代を超えて多くの女性たちが「冷え」に悩まされ続けているのはいったいなぜなのだろう……。そこで、「冷え」に詳しい芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長に、「本当は怖い冷えの真実」を教えてもらった。「よく『冷えは万病のもと』といわれますが、それは決して抽象的な言葉ではありません。具体的な数字でいえば、日本人の死因の約9割近くは『低体温』が関係しているからです」少し長くなるが、厚生労働省が発表している日本人の主な死因を見てみると、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患のおなじみ「三大死因」に続き、肺炎、老衰、不慮の事故、自殺、腎不全、肝疾患、糖尿病、慢性気管支炎、さらに肺気腫、交通事故、高血圧……と、どれをとっても読者世代には人ごとではないものばかり(『平成30年人口動態統計(概数)の概況』より)。「そのうち、老衰と不慮の事故、自殺、交通事故、結核を除いた死因は、体温が高ければ防げるもので、その割合は、じつに全体の87.3%にのぼります」つまり、日本人の死因のほとんどが冷えと関係していることになる。その関係性について、今津院長はこう解説する。「病気の源流をたどっていくと、だいたい1つの原因に集約されていくものです。そして、その多くは高血圧や高血糖、高脂血症といった生活習慣病。たとえば、脳梗塞や心疾患、腎不全も、元をたどれば動脈硬化が進行した結果。そしてその動脈硬化の原因をさらにたどると、高血圧に行き着く、といえばわかりやすいでしょう。そこで、最近では『メタボリックシンドローム』ならぬ『メタボリックドミノ』と表現されることも増えています。これは動脈硬化のような大本の病気が、ドミノ倒しのように次々とほかの病気を引き起こすということ。しかし、冷えを改善し体温を上げることで、このドミノが倒れる前の『ついたて』の役割を果たしてくれるのです」その理由は、体温を上げることによって「細胞レベル」で体が活性化するためだという。「人間の細胞は、温度が下がると活動性が低下し、冬眠状態に陥ることもあります。逆に温度が上がると、活動性が増し、活発に働き始めるのです。また、がん細胞は熱に弱く、42度以上で死滅することがわかっています。体温の上昇により、免疫力や代謝が上がることはすでによく知られていますが、免疫力アップは風邪だけでなく、肺炎や膀胱炎の予防にも効果的です。また、代謝が上がると血管内に老廃物がたまりにくくなり、動脈硬化の発症が遅らせられるほか、肝臓や腎臓といった臓器の機能も向上。腸管の働きも、体温が高いほうがいいのです」さらに興味深いのは、脳の働きにも体温が関係していること。「脳は電気信号で動いているため、体温が下がりすぎると神経同士の接触が悪くなってしまいます。すると、ものを考える力や、やる気が低下してしまうのです」「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月11日