それというのも、CTも血液検査もなかった時代は、いったいなんの病気なのかを、見た目や問診で判断する必要がありました。中医学ではその分野が300以上もありますが、日本の場合は『強いか弱いか』『寒いか熱いか』という、とてもシンプルな分類が主流でした。『寒』とはつまり『冷え』のことですので、『冷え』は古来、病気かどうかを診断する、基本的な指標だったといえます」
つまりそれだけ、「冷え症」はあらゆる病気のもとなのだ。
漢方薬の処方をはじめとした「冷え症の治療」には、医療機関の受診が必要だが、ふだんの生活が「冷やさない体づくり」に深く関わっているのは言うまでもない。そこで、日常の「冷え症対策」について、今津先生監修のもとクイズを作成!
【Q1】冷えた体を温めるには、コーヒーよりスープだ
正解は○。「暖かい飲み物が体を温めてくれる効果は30分程度。しかも手足しか温まらず、おなかの中まで温めることはできません。いっぽうスープ類は体を温める効果が4時間も持続!具材がカイロの役目をしておなかの中も温めてくれるので体の芯からぽかぽかに」
【Q2】カイロで体を温めるのに、もっとも効果的な場所は?
正解はへそまわり。