ビューティ情報『がんになった医師が語る本音「安易な励ましに傷つくことも」』

がんになった医師が語る本音「安易な励ましに傷つくことも」

と怒鳴ったこともあります。

言い訳ですが、申し訳なかったと反省はしているんです。ヨメさんには心の中で、毎日、毎分、いや毎秒、感謝しています。でも、私も典型的な“昭和人”なので、面と向かって謝ったり、感謝したりできなくて……。

おそらく、がん患者の家族は患者以上に苦しんでいると思うんです。肝臓への転移がわかったとき、私以上にヨメさんがへこんでいました。私がつらい治療をする姿を間近で見て、お金の心配もあって、そのうえ私の死後の悲しみに向き合わなければなりません。だから日々の文句は言っても「どうせ患者の苦しみなんて、理解できないだろ」とは言えませんでした。


とはいえ、患者さんが家族のことにまで心を配るのは難しい。お互いに言いづらい悩みがあれば、緩和ケア医はもちろん、主治医やソーシャルワーカー、がん専門の相談員をぜひ頼ってください。

がんは2人に1人が罹る病いといわれている。自分はもちろん、家族や友人がなってもおかしくはない。そんなとき、“しぶとく”生きる大橋さんの言葉は、われわれががんと付き合って生きていく際のヒントになるはずだ。

「女性自身」2020年9月22日 掲載
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