2020年11月21日 11:00
専門医が警鐘「“コロナ太り”で『血栓症』リスク増!」
(浦野教授・以下同)
血栓症が起こる原因は主に3つある。1つはコレステロール値が高く、血液がドロドロになることで、体内の水分不足による脱水状態も同様である。もう1つは加齢や動脈硬化で血管がボロボロになること。そして3つ目は身体活動の量が落ちるために血流がゆっくりになること。
いずれも、女性ホルモンの減少とともに肥満傾向の人が増えてくる更年期の女性は特に注意が必要だ。できた血栓が心臓の動脈内で詰まると心筋梗塞、脳の動脈で詰まると脳梗塞に見舞われる。下肢の静脈に血栓ができると、痛みや腫れが生じるエコノミークラス症候群になる。さらにはがれた血栓が肺の血管を詰まらせると、胸が痛い、呼吸が苦しいといった症状や突然死を引き起こす肺塞栓症を発症する。
症状が重篤化する前に、血栓ができやすい生活を送っていないか次のチェックリストで振り返ってみよう。
【こんな人は血栓ができやすい!】
□ 脂のこってりした食べ物が大好き
□ 体を動かす習慣がない
□ コロナ禍で座って過ごす時間が増えた
□ トイレが近くなるのが嫌であまり水分は取らない
□ 手足のしびれや肩こり、腰痛などがある
□ 血液検査でコレステロール値や中性脂肪の数値が高い
「脂のこってりした食事や加工食品をよく食べる人はコレステロール値や中性脂肪の数値が高くなります。