「苦しむ病気ワースト5」 3位COPDは溺れるような息苦しさ
“生活に支障がない”と、高血圧や高コレステロールを甘く見ている人は要注意。最近では歯周病と認知症の関連も研究されており、歯の健康を保つことも重要な予防策となるでしょう」(久住さん)
【同率第5位】間質性肺炎、肺線維症
治りにくく、かなりの呼吸苦を伴うという間質性肺炎。肺が硬くなることでせきや息苦しさが生じるが、病状によっては「5メートルも歩けないほど」だという。
「肺の壁が厚くなり、硬い風船のようになって“空気が吸えない”状態になる間質性肺炎。5メートル歩いただけでも、100メートル全力疾走したように息切れしてしまう患者さんもいます」(尾崎さん)
最後に釜萢さんが、こうアドバイスする。
「コロナ禍で受診控えをする人が多いのですが、医療機関は万全の感染対策をしています。気になる症状がある場合や定期的な受診を勧められている人は、通院を怠らないようにしてください」
自分がつらいだけでなく、家族の負担も大きくなるのが“本当に苦しむ病気”。病気になってしまった人たちの苦しみはとても大きなものだ。
しかし、予防できるものや、早期発見で治せるものもある。日ごろの生活習慣を見直しつつ、自治体が実施する検診などは、積極的に利用したい。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載