中高年の女性に多い「ふくらはぎトラブル」サインは血管に
特に、すねがつったときはどうにもならないので痛い部分をもんだり、伸ばしたりして治まるのを待つしかなく、かなりつらいです」(50代・女性)
こんな声が人ごとではない人も多いのでは。中高年以降、とりわけ女性の間で急増してくるのが「ふくらはぎ」のトラブルだ。脚がつる「有痛性筋けいれん」は「こむら返り」などとも呼ばれるが、高齢になるほど就寝中にこの症状に悩まされる人が増えてくるという。
「脚がつる原因は、脚の冷え、筋肉の疲労や硬化のほかに、脱水、下肢静脈瘤、マグネシウムなどのミネラル不足など、じつに多くのものが考えられます。血行が悪くなると血管が収縮しますし、脱水は筋肉の収縮を招きます。筋肉の疲労や硬化、下肢静脈瘤は、筋肉の血流悪化による疲労物質の蓄積につながり、けいれんを起こしやすくします。さらには、マグネシウムの摂取量が不足すると筋肉がけいれんしやすくなるともいわれています」
このように、さまざまな要因から起こる「脚のつり」を防ぐためには、思い当たるそれぞれの要因を改善していこう。たとえば「冷え」の自覚がある人は、レッグウオーマーなどでふくらはぎを温めたり、ふだんからあまり水分を取らないような人は、寝る前にコップ1杯の水を飲むように心がけたり。