2021年7月19日 11:00
雨が降る前に予測ができる…そんなあなたは“気象病”かも
の変化
「気象の変化には、気圧と温度、湿度がありますが、最も体調に影響を与えるのは『気圧』です。気圧が変化しますと、耳の奥にある『内耳』という場所が気圧を感じて、脳に信号が送られます。自律神経を介して、気圧の変化に体を順応させようとするのです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、朝起きて活動するときには交感神経が優位になり、夜寝るときには副交感神経が優位になります。雨が降ると副交感神経が優位になりがちで、体が“休め”のモードに入ってしまいます。低血圧の状態になると、血のめぐりが悪くなるので、頭痛やめまい、全身倦怠感、肩・首こりといったさまざまな症状が出てきます」
女性ホルモンの変動が大きく、気圧の変化による影響を受けやすいため、自律神経を乱しやすい。さらに、今の時期、デスクワークで座りっぱなしになったり、パソコンやスマホを長時間見ていたりして骨格がゆがんでいると、頭部と内耳の位置が安定しにくくなるため、自律神経が乱れやすくなる傾向にあるという。
「更年期の時期と重なると、気象病の症状が強く出やすくなることもあります。
症状が慢性化すると、少しの気圧の変動でも敏感に感じとるようになり、頻繁に不調に陥るようになるので、ふだんから姿勢に気をつけ、睡眠時間をしっかりとるなど、規則正しい生活習慣を心がけましょう」
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