2021年8月25日 06:00
50代以上は要注意!認知症リスク高めるコロナ後遺症“ブレインフォグ”の恐怖
■認知症につながる可能性は…
脳の機能を低下させるブレインフォグ。認知症につながる可能性はあるのだろうか?
「うちのクリニックで診ているような、比較的若い患者さんは、認知症につながるリスクは低いと思っています」(平畑先生)
一方、前出の内野先生は「ブレインフォグと、いわゆる認知症では、発症のメカニズムが異なる」と前置きしたうえで、「特に身体機能が衰えていく50代以上においては、将来的に認知症のリスクを高める可能性も否定できない」と警鐘を鳴らす。その理由はこうだ。
「たとえば、アルツハイマーの原因と考えられているタンパク質のアミロイドβは、脳の炎症がきっかけとなり蓄積されます」さらに、4大認知症の1つである前頭側頭型認知症でも、脳内の炎症が進んでいる部位ほど、認知症の原因となる異常タンパク質の蓄積が多いことが確認されているという。
「これらを踏まえると、コロナに感染したことで脳内の炎症が長引けば、将来的に認知症になるリスクが高まる可能性も否定できません。また、軽度の認知症を患っていたが顕在化していなかった方がコロナに感染した場合、認知症の症状が一気に悪化してしまう可能性は十分にあります」
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