2021年10月2日 15:50
ウレタンマスクはNG!専門家語る“例年の10倍”飛散中の「秋花粉」対策
そこに雑草が根を張って、花粉を飛ばしているのです。マスクを外して運動などをすると、大量に吸い込む可能性もあります」
さらに危険な発生源といわれているのが、丘のように高く、雑草が広くに渡って生い茂る河川敷だ。
「河川敷には、ブタクサなどの雑草が数百メートルにわたって点在しています。そこに強い風が吹けば、高い位置から周辺一帯に大量の花粉が飛散する、いわゆるホットスポットになっているのです」
■気管支や肺の病気を招く恐れも
王教授によると、飛散した花粉から放出されるアレルゲン物質は微小粒子で、それが大気中の粉じんや黄砂などの汚染物質と混ざることで毒性が高まるそうだ。もしそれが気管や気管支、肺まで侵入すると、気管支や肺の病気も招くというから恐ろしい。
公園や河川敷だけでなく、空気が汚れている幹線道路沿いなども、警戒すべき危険な場所であると認識しておきたい。“秋花粉”は自覚しにくいからさらに厄介だ。
「スギやヒノキといった樹木の花粉と雑草の花粉には“共通抗原性”(体がどちらにもアレルギー反応を起こす)があります。
花粉はアレルギーの原因物質となるタンパク質の構造がよく似ているので、樹木の花粉症を持っている人の多くは、雑草の花粉にも反応します。