2022年6月16日 11:00
熱中症に“塩バナナ”の新習慣 医師が教えるおいしい予防法
「バナナには各種ミネラルも豊富に含まれています。特筆すべきカリウムは、りんごの3倍、みかんの2.4倍。マグネシウムはりんごの6.4倍、みかんの2.9倍も。これらのミネラルは、体の機能を正常に維持するために欠かせない栄養素。特にカリウムは、ナトリウムと相互に作用しながら細胞の浸透圧や塩分濃度を調整し、体内の水分を保持する役割があるのです」
■ミネラル豊富なバナナに含まれていないナトリウムを摂取
また、マグネシウムは代謝やエネルギー生産にも深く関与。筋肉の収縮を制御したり、血圧を下げたり、血栓をできにくくする働きもある、と福田先生。
けれどもこうしたミネラル豊富なバナナにも、ほとんど含まれていないのがナトリウムなのだ。
「先に述べたとおり、カリウムはナトリウムとともに作用して体液の濃度を維持・調整しますが、ナトリウムがないと、これが機能しないのです。
汗をかくことでナトリウムが排出されますね。すると、体が水分を保持できなくなり脱水症を起こしてしまいます。暑いときに脱水症になると体内に熱がこもり、熱中症のリスクも上昇し、めまい、湿疹、筋肉の痛みや硬直、頭痛や吐き気などの症状が現れます。