2023年3月16日 06:00
飛散ピークを前に知っておきたい「花粉症薬と相性のよくない薬&食材」
これらの副作用が改善されたのが、第二世代の抗ヒスタミン薬です」(井上先生)
第二世代抗ヒスタミン薬にはエピナスチン塩酸塩やフェキソフェナジン塩酸塩などがあり、眠気などの副作用が少なく、効果が持続するのが特徴だ。ただし、第二世代薬は花粉が飛び始める1~2週間前から服用していないと効き目が十分に表れないというデメリットも。
また、花粉症薬そのものだけでなく、同時に口にする薬や食材との飲み合わせにも注意が必要だ。
“薬を使わない”がモットーの薬剤師、宇多川久美子さんは次のように話す。
「睡眠導入剤や抗不安薬など、副交感神経を優位にして眠気を誘発する作用のある薬と花粉症の薬を同時に服用すると、薬が効きすぎて副作用が強く出てしまうことがあります。
市販の睡眠改善薬は抗ヒスタミン剤の副作用である眠気を利用したものですが、花粉症の薬と睡眠薬の成分が同じと知らずに併用する人も少なくないのではないでしょうか」
アレルギー薬だけでなくかぜ薬(総合感冒薬)にも抗ヒスタミン薬と同じ成分が含まれているものがあり、重ねて服用すると眠気のほか、口の渇きや下痢などの副作用が強く出ることがある。
薬のほかに、花粉症薬と相性のよくない食材もある。