ビューティ情報『指原莉乃も実施で話題の「卵子凍結」 産婦人科医が指摘する妊娠確率と費用の“シビアな現実”』

指原莉乃も実施で話題の「卵子凍結」 産婦人科医が指摘する妊娠確率と費用の“シビアな現実”

また、凍結する卵子の数は決まっていませんが、文献から抜粋すると、34歳で10個、37歳で20個、42歳で61個ぐらいあると、大体4人に3人は赤ちゃんを授かるとされています。ただ、加齢とともに卵は採れにくくなるので、42歳で61個を一度に採卵するのは物理的には難しいです」

■卵子凍結は女性にとっての希望の光だからこそ、正しい知識を

ここまではシビアな話も多く出たが、宋先生自身も人生の状況次第では卵子凍結という選択をしたかもしれないと話す。

「たぶん私も30歳くらいでパートナーがいなかったら卵子凍結をしたと思います。自分は30代前半で留学しましたが、やっぱり妊娠できなくなるのが不安で途中で帰国して出産しています。もし自分にそうした選択があったらまた違った人生だったかなと思います」

宋先生は、卵子凍結は希望の光であると同時に、安易に勧められている状況に懸念を抱いているのだという。

「女性が加齢とともに妊娠しづらくなるということは、今までならどうしようもないことでした。適齢期にパートナーがいるとも限らず、そういう人にとって卵子を保存できるというのは非常に期待されている技術です。ただ、個人の選択肢として卵子凍結はいいと思いますが、公費を投じることは少子化対策としてはコスパが悪いと思います。

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