すでに飛んでる!今年の花粉は早い、症状が長引く…対策は「鼻にごま油」
「花粉症の長期化によって、さまざまな症状が起こりやすくなると思われるので、注意が必要です」
こう警鐘を鳴らすのは、きたにし耳鼻咽喉科の北西剛院長だ。
「一つのアレルギー反応が現れると、体の別のアレルギー反応も高まる傾向があります。花粉症が長期化することで、咳ぜんそく、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などのほかのアレルギー症状が出たり、悪化する危険があるのです」
同様の理由で、口腔アレルギー症候群などにも要注意だ。
「たとえば杉の花粉にアレルギーがある人が、トマトを食べるとアレルギー反応を起こしたりすることを口腔アレルギー症候群といいます。通常は口にかゆみが出る程度ですが、ごくまれに強く反応が出ると、時には死に至るアナフィラキシーショックを起こすこともあるのです」(北西さん)
花粉症によって口呼吸が増えることで起こる疾患もある。
「鼻には、フィルターの役割を果たす鼻毛や粘膜の繊毛があります。そして鼻呼吸をすることで、外気を加温・加湿できます。つまり鼻呼吸は空気清浄機の役割をするわけです。
ところが花粉症の鼻づまりで、口呼吸に切りかわる。するとかぜなどの感染症、慢性上咽頭炎、へんとう炎などのリスクが高まることになります。