まだ間に合う!?初期むし歯を再石灰化できる特定保健用食品のガム「ポスカ」とは
ちなみに、歯の再結晶化の実証実験には、世界最大かつ最先端の放射光施設「SPring-8」を使用。宇宙の超微粒子を分析するような場所で、ミクロな歯の構造を検証したという。
小学生の初期むし歯対策!
さらにグリコ健康科学研究所では、POs-Caを配合したガムで再石灰化が実際にされているのかを検証するため、大阪歯科大学名誉教授・神原正樹先生の指導のもと、小学生を対象に、1年間、ガムを噛んでもらう実験を行った(POs-Caを配合したガムを、毎給食後に2粒5分間噛んでもらうことを1年間継続した)。
すると、口の中の酸を中和させてむし歯になりにくくする機能が高まっていることが判明。歯のエナメル質の再石灰化も進み、初期むし歯が改善されたケースも確認されたという。
自分の歯を大切にすることが、健康寿命につながる1980年代まで、むし歯はすぐ「削る」ことで悪化させない治療がよしとされてきた。しかし高齢化が進む中、1990年代に国主導で「8020(80歳時点で自分の歯を20本残す)運動」がスタート。歯を残すことが、今の治療の主流になってきている。
「自分の歯で食べ物をしっかり噛むことは“食べる喜び”につながります。