【著者インタビュー】あきたレディースクリニック安田院長・安田師仁氏のインタビュー公開!「婦人科を一生付き合える”かかりつけ医”にしてほしい」
初期であれば、妊娠に必要な子宮を温存することも可能です。
しかし明確にがんと診断できる状態になってしまっていると、治療が大変になるばかりでなく、妊娠出産が難しくなり、場合によっては命にも危険が及ぶことになるのです。
――早期の発見が大切ですね。また、自身の体調の変化に悩んでいる女性も多くいらっしゃると思います。
そうですね。自身の体調の変化を「大きな病気」と決めつけて、一人悩んでいる人にも、本書を読んでいただきたいと願っています。
昨今は、インターネットで専門的な病気や治療についても検索が可能になりました。例えば不正出血があると、受診する前に自身で「何の病気だろう」と検索をするのではないでしょうか。
実際には、不正出血にはさまざまな原因があり、病気として扱わなくても良いケースも多分にあります。
しかし、不安を抱えて調べていると、ついつい重い病気のほうへと検索を続けてしまい「がんの疑い」という結論にたどり着いてしまうのです。当然、不安で仕方がなくなりますよね。でも、受診するのも怖い。そうして日々を悶々と過ごしていらっしゃる人が少なからずおられます。
そんなときには時間をあけず、すぐに受診して欲しいのです。