サンドラ・ドルトンースミス博士は、バナナはカリウムとマグネシウムを豊富に含むため、それが過度に緊張した筋肉をリラックスさせるのではないかと指摘しています。
また、バナナには1本あたり10mgと少量ながら、トリプトファンという必須アミノ酸が含まれています。トリプトファンは心のバランスを整えるセロトニンの原物質になり、さらにセロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの物質材料になります。
トリプトファンが不足すると、不眠症などの睡眠障害やうつ病を引き起こす可能性があります。もしかしたら、トリプトファンが含まれていることもバナナの睡眠効果の相乗作用に繋がったのかもしれません。
バナナのほか、エネルギーをゆっくりリリースする全粒粉パン、ピーナッツバターも、就寝前に摂取するとよいのではないかと言われています。
ただし、ベッドに入る直前に摂取すると、胃が重くなってかえって眠れなくなる可能性もあるので、就寝2時間前に食べると良いでしょう。Photo by Adam Sacco