歯科医が教える「いい歯医者の見つけ方」と「唾液ケア」
また、歯周病で歯茎が下がったり、歯が動きやすくなっているとも考えられます。
――唾液が十分に出ていないと、どういったリスクがあるのでしょうか。口の中は食事などをすると酸性に傾き、歯がとけやすく虫歯になりやすい状態になってしまいます。唾液はそれを中和し、歯にリンやカルシウムを補って虫歯になりにくい状態を再びつくり出します。また唾液には、口の中の殺菌・抗菌作用もあります。
私たちが虫歯や歯周病を防ぐために唾液の役割は本当に重要です。ただ、加齢によって唾液が出にくくなったり、さまざまな薬を飲むようになって副作用で唾液が出にくくなる、というケースもありますので、その場合は何らかのケアが必要でしょう。
自分にあった歯医者を見つけること、唾液を意識した日々のケアがポイント
――唾液のケアが重要なんですね。
自分で出来るケアの方法はあるのでしょうか。寝ている間は唾液が出にくくなってしまうので、寝る前の歯磨きをしっかりすることが重要です。お風呂に入りながらやテレビを見ながらでもいいので、フロスや歯間ブラシも使って時間をかけてケアしましょう。
最近は、唾液の成分(リンやカルシウム)が入った歯磨き粉も出てきています。