は、静脈を通って心臓に戻るはずの血液の流れが滞ってしまったり、逆流したりしてしまうことで、静脈の壁が膨らみ、足にまるで瘤ができたようにみえる病気です。この下肢静脈瘤は遥か昔、人間が二足歩行するようになった紀元前からあるといわれている病気です。命に支障はない病気といわれていますが、足にいくつも血管のふくらみができるのは、見た目も美しいものではなく、また、進行すると湿疹などがあらわれたり、皮膚が硬くなったり、かゆくなったりします。さらに悪化すると、皮膚が黒ずんだり、皮膚に潰瘍(かいよう)が生じ重症化する場合もあります。
下肢静脈瘤は、放置しておいても自然に治ることがない病気ですので、専門の医師による適切な治療が必要になります。
下肢静脈瘤によるむくみの症状
下肢の静脈の流れが滞るようになると、足のむくみのほか、だるさや重さ、つかれなどの症状を感じるようになります。ほかにも、痛みやつっぱり感なども感じ、足がつったり、こむら返りもおこったりするようになります。多くの場合、それらの症状を単なる一時的な疲れによるものだと思いがちです。
しかし、これらの症状を長期に渡って放置しておくと、それはやがて下肢静脈瘤になってしまいます。