軽症の静脈瘤への効果が期待できます。
●ストリッピング手術
ひざの裏や足の付け根などを2cmほど切開して、弁不全を起こしてしまっている静脈を取り除く手術による治療法です。再発率が低いといわれている治療法ですが、まれに皮下出血などの後遺症や、治療した周辺の知覚神経に障害を起こす場合があるといわれています。
●高周波アブレーションカテーテル治療
高周波をだすカテーテルを血管内に挿入し、その熱によって、静脈の壁を収縮し閉じる治療法です。アメリカやヨーロッパでは下肢静脈瘤のメインの治療法といわれています。傷跡がほとんど残らないため目立たないうえ、出血も少なく、身体への負担も小さいといわれています。また、静脈の壁を高周波によって均一に焼くこと、合併症ができるため合併症を起こしにくいといわれています。しかし、大きな静脈ではその効果を十分に発揮できない場合もあります。
下肢静脈瘤の予防法
下肢静脈瘤を防ぐには、日頃のこまめなケアが大切になります。
●弾性ストッキング
適切なサイズの弾性ストッキングを使用することで、血液が静脈内で留まるのを防ぎ、血行を促してくれます。弾性ストッキングは、下肢静脈瘤の予防だけでなく、悪化防止や、治療後のケアにも役立ちます。