クラミジア感染症は、感染していても無症状であることがほとんどで、感染や発病に気づかないまま放置してしまうことも多いといわれています。生命に関わる病気ではありませんが、病気が進行すると気づかぬうちに不妊につながる危険もあるため、十分な注意とできる限り早期に治療を行うことが大切です。
自覚症状に乏しいクラミジア感染症
クラミジア感染症は、日本国内でもっとも多くみられる性感染症(STD)です。近年は、特に女性患者の数が増加傾向にあると推察されており、なかでも若年層の感染率が高いことが指摘されています。
クラミジアは、一般に感染後およそ1〜3週間の潜伏期間の後に発症するとされています。しかし、実際には自覚される症状に乏しいことが多く、男性では約50〜60%の人が、女性では約80%もの人が無症状であるともいわれます。症状が現れたとしても、尿道にむずがゆさを覚えたり、おりものが増えたように感じられたりする軽微なものが多いために、クラミジアの感染に気づきにくいという特徴があります。
クラミジア感染症の症状
クラミジア感染症では、感染していても無症状であることがほとんどだとされますが、症状がある場合には、次のようなものがみられることが多いようです。