年齢による症状の出現傾向
症状の出現のしかたは、年齢によって異なる傾向を示します。乳児期(授乳期)には、発赤や湿疹などが現れることが多くみられ、その後、離乳期から幼児期にかけては、蕁麻疹や湿疹など皮膚の症状だけでなく、目の粘膜に現れる症状や鼻の症状、消化器の症状や下気道に現れる症状などもみられるようになります。また、もっとも重症の場合には、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。
牛乳アレルギーの検査
牛乳アレルギーを含め、食物アレルギーの診断の際、まず問診から行われます。
- 栄養の摂取は母乳かミルクか
- 離乳食を始めているか
- ペットとの接触があるか
- アレルギーの病歴や家族歴
など、問診によって得た詳細な情報をもとに、症状の原因となっているアレルゲンを推定します。
問診によって牛乳が食物アレルゲンであると疑われる場合には、lgE CAPRAST検査や皮膚テストによってIgE抗体の検出を行うことがあります。
IgE CAPRAST検査
IgE CAPRAST検査は、血液を採取して、血液中にアレルゲン特異的IgE抗体が存在するかを調べるものです。
皮膚テスト
皮膚テストは、アレルゲンが疑われる食物に対する皮膚中のマスト細胞の反応をもとにIgE抗体の検出をはかる方法です。