アレルギー疾患の発症は、さまざまな要因が複雑に関係しているのです。妊娠時や授乳期にできる予防策はない
食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物といえば、「卵、乳、小麦」の3つです。自分の子どもがこれらの食物アレルギーにならないよう、妊娠時から食物制限をすること、またアレルゲンが母乳から侵入するのではないかと授乳期に食物制限に意味はなく、子どもへのアレルギー予防になるようなことはありません。
離乳食をはじめる時期は遅らせないように
食物アレルギーの発症をおそれて、離乳食をはじめる時期になっても母乳だけを続ける人がいます。これは、母乳栄養の有益性を過大評価していることが理由にあるようですが、長い期間母乳を与えることが食物アレルギーを予防するという医学的な根拠はありません。
赤ちゃんの食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係
赤ちゃんの頃に発症するアレルギーは、食物だけではありません。複数のアレルギーを発症した場合、一方のアレルギー症状が、もう一方のアレルギー症状を悪化させてしまうことがあります。たとえば、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を発症している場合を見ていきましょう。
アトピー性皮膚炎のお子さんは食物の接触にも注意
アトピー性皮膚炎があるお子さんは、食物アレルギーの反応によって症状を招いたり、悪化させてしまうことがあります。