保湿力が「ヒアルロン酸の3倍」も!サクランに注目が集まる理由
■純水で自分の重さの約6,000倍もの水を吸収する保水力
サクランの特徴は、なんといってもその保水力。純粋で自分の重さの約6,000倍の水を吸収することができます。
化粧品に使われる保湿剤として、普段よく耳にするものにヒアルロン酸がありますが、サクランはヒアルロン酸にくらべて、純水では約6倍、塩水では約10倍の保水性を示します。
また、サクランには“粘性が高い”という特徴があります。
サクランは1%濃度でキサンタンガムの4倍、ヒアルロン酸の80倍の粘性を示します。
さらに、サクランがもつ珍しい性質として、「逆チキソトロピー」があります。これは触れた瞬間に粘度が上昇するという珍しいもの。この性質が、肌にのせたときのしっかりしたつけ心地のもとになります。
それらに加えて、サクランは非常に分子量が多いという特徴があります。
とても緻密な膜を形成し、肌の上で網目のようなバリアを作って、皮膚の内部から蒸散される水分を吸着。薄い水の皮膜層を形成することで、皮膚細胞を外部刺激やアレルゲンから守ることができると考えられているのです。■いまサクランは化粧品や医療の分野で活用されつつある
サクランの有効性は認められながらも、スイゼンジノリは絶滅危惧種ということもあって、大手企業はこの成分を活用した商品開発になかなか乗り出しませんでした。