ビューティ情報『【お医者さんに聞いてみよう!】Q:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか?』

【お医者さんに聞いてみよう!】Q:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか?

目次

・質問:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか
・回答:「不整脈」と「脳血管疾患」の関連性についてお答えします。
【お医者さんに聞いてみよう!】Q:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか?

質問:不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか

不整脈と言われたことはありませんが、健康診断の血圧、脈拍の項で再検査や要観察となることがあります。不整脈は脳血管疾患の原因になると聞いたことがありますが、気をつけることはありますか?
また、3カ月前に歩行中に車に接触し、転倒してアスファルトに後頭部を強打する事故に合いました。しばらくめまいが続きましたが今は回復しています。事故の後で脳出血の原因となることはありますか?
埼玉県:みのりさん(44)

回答:「不整脈」と「脳血管疾患」の関連性についてお答えします。

―――「不整脈」と「脳血管疾患」の関係
まず、一つ目は、不整脈と脳血管疾患の関連性に関するご質問ですね。不整脈は脳梗塞の原因として非常に重要なものと考えられていますが、すべての不整脈が脳梗塞を起こすわけではありません。健康な人にも不整脈は起こることがありますが、危険な不整脈が起こると脳梗塞を起こしたり、倒れたりすることがあります。脳梗塞と特に関連が深いと考えられている不整脈は「心房細動」と呼ばれる不整脈です。
この心房細動について、少しご説明しましょう。

心臓は身体の各部に血液を送り出すポンプの働きをする臓器で、左右二つずつの心室と心房とからなります。心臓の筋肉が拡張と収縮を繰り返している時、微弱な電流が発生します。心電図検査はこの電流の活動を読み取ることで、心臓の各部の働きを調べる検査になります。正常な心臓であれば、心房の収縮→心室の収縮→心室の収縮の終了、と規則的に波が出現しますが、心房細動の状態になると心房の筋肉が不規則に収縮し、小刻みに震えたような状態になります。このため、心房の中の血液の流れが滞り、主に左心房の壁の一部に血の塊(血栓)ができてこれが血流に乗って脳などに運ばれ、脳梗塞を起こすことが知られています。このメカニズムにより、心房細動のある人は、ない人に比べて脳梗塞の発症率は5倍も高いといわれています。

心房細動は女性より男性に多い傾向があり、加齢とともに増えてくる傾向があります。
また、高血圧や糖尿病、強いストレスなどがあると心房細動が発症しやすく、遺伝性もあることが知られています。食生活や運動習慣、適切なストレスの解消といった予防を心がけることが、脳梗塞を避けるための第一歩といえるでしょう。もちろん、もし心房細動を発症してしまったら、薬物療法はじめ適切な治療を続けることは非常に重要です。


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