【お医者さんに聞いてみよう!】Q:主人に風邪のような症状があります。「肝炎」の症状にとても似ており不安を感じています。
γ-GTPはアルコール性肝障害の指標としてよく用いられる値で、お酒を多く飲まれる方の場合、たいてい上昇が見られます。このγ-GTPの上昇だけであれば、一定期間禁酒をすれば値は正常に戻ることが多いのですが、「肝細胞に含まれるALT、ASTが上昇してくる=アルコールにより肝臓そのものが壊れてくる」と、肝臓が炎症を起こした状態となり、肝腫大(肝臓が腫れて大きく膨らむこと)、腹痛、発熱や血液中の白血球の増加などの症状が見られます。これを放置してお酒を飲み続けると、アルコール性肝硬変をきたし、最悪の場合、死に至ることもあります。
ご主人が内科を受診され、身体の診察のほかに肝機能の項目を含む血液検査を受けられ、その上で問題ないという診断を受けたのであれば、実際に診察された先生の診断が一番だと思います。ただ、風邪のような症状、という主訴で受診され、のどや鼻などの診察をメインで受けられたということであれば、もう一度受診してアルコールをよく飲む傾向があることを伝えた上で、肝機能の検査を含む血液検査を受けてみるとよいと思います。
<休肝日を設けましょう>
肝臓は沈黙の臓器といわれ、状態が悪くてもなかなか自覚症状が出ないことが多いことで知られる臓器ですので、大事に至る前にきちんと検査し、対策をとることがとても大切です。また今回もし肝臓に異常がなくても、ご主人には休肝日を作り、節酒を心がけるようにしていただくとよいと思います。どうぞお大事にしてください。
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