行動することは、決して無駄にはなりません」
職場だけでなく、理解を求めるには、身近なところから“教育”することも大切かもしれない。
「10代の娘さんと息子さんがいる知り合いの女性は、月経用品を棚の中などに隠さず、あえてトイレの中の家族のみんなが見える場所に置いているんです。このように、女性には毎月、月経があり、その時体調が悪くなることもある。そのことを当たり前のように家庭内でオープンにできるようになれば、男性側の理解も深まっていくのではないでしょうか」
パートナーに自分の心身の健康や、体のバイオリズムを知ってもらうのは大切なことであり、女性にとって月経はその一つ。
「昨今では、フェムケアの盛り上がりもあり、女性が自分の体に目を向け、声を上げる機会が増えていますよね。これを一時的なムーブメントで終わらせてはもったいない。一人ひとりが自分の体の声を聞き、大切な人に理解を求めることで少しずつ世の中は変わっていくでしょう」
イラスト・二階堂ちはる 取材、文・音部美穂
【知っておきたいフェムケア基礎知識】生理のトラブルシューティングQ&A