あなたのワキ汗、大丈夫? 医師が教える「多汗症」と「汗っかき」の違い
もし汗のせいで日常生活に支障が出たり、汗を気にすることで本来のパフォーマンスが発揮できていないと感じたりする場合には、一度、医療機関の受診を検討したほうがいいと思います。
例えば手足の多汗症(掌蹠多汗症)であれば、握手ができない、PCやモバイル作業に支障がある、サンダルが履けないなどのお悩みがよくあります。
ワキの多汗症(腋窩多汗症)であれば、汗染みが目立つ色の洋服を着られない、ワキ染みが気になり腕を上げられない、つり革をつかめないなどのお悩みがよくあります。
多汗症の治療はどんなことをするの?
ーーもし多汗症と診断されたら、どんな治療を行うのでしょうか?
藤本さん治療は汗が出る部位や重症度によって変わります。ワキの場合は保険適用となり、塗り薬、注射、手術などさまざまな選択肢があります。
ーーほかに気をつけることはありますか?
藤本さん今回ご紹介したチェックリストの診断基準に合致しないような症状の場合、原発性多汗症でない可能性があります。
続発性多汗症であり、多汗を起こす原因疾患が隠れている可能性もあるため、その場合は疾患の原因検索を行う必要があります。例えば甲状腺機能亢進症や神経疾患などが考えられます。