色やにおいをチェックして!【女医監修】「おりもの」でわかるカラダのサイン
20代以降は女性ホルモンが安定していくのに従って、おりものも安定して分泌されるように。閉経が近づくと女性ホルモンの分泌が少なくなり、おりものの量も減っていきます。閉経後はほぼ出なくなるのが一般的です。
3.その他
その他には、妊娠期や授乳期、ピルやミレーナなどのホルモン剤を使用している場合にも変化が生じます。
おりものの変化と病気
おりものには腟内をクリーンな状態に保つ自浄作用があります。この働きは“デーデルライン桿菌”と呼ばれる乳酸菌によって起こり、腟内のpHを保つことで雑菌の繁殖を防いでいます。ところが、免疫が低下したり、抗菌薬を服用したりすると、腟内の細菌バランスが乱れることも。そうすると雑菌が繁殖しやすい状態になり、おりものの性状に影響することがあります。
主な病気は次の通りです。
カンジダ症
カンジダという真菌が異常に増殖することで起こります。白くてカッテージチーズのようなおりものが出て、かゆみを伴うことが一般的です。
細菌性腟症
雑菌が繁殖することによって起こる病気です。おりものから魚のようなにおいがしたり、灰色になったりします。
腟トリコモナス症
トリコモナス原虫が増えることで起こります。