抗ウイルス作用のVBに新展開 VBの主成分による皮膚に対する抗老化作用を確認
を単独で正常な皮膚繊維芽細胞に添加しても、AGE受容体のmRNA発現に大きな変化はなかったが、刺激としてAGEが付加された状態でVBを添加させた際には、AGEsの分解・除去に関わる AGE受容体、特にFEEL-1,-2のmRNAレベルを有意に上昇させた。
抗糖化作用:AGE受容体-mRNAの発現(図1)
図2:抗糖化作用:Hsp-mRNAの発現
細胞が熱や紫外線、活性酸素等からストレスを受けた際には、細胞を保護するHsp(ヒートショックプロテイン)が発現する。
VB化合物(VB2/VB3)を単独で正常な皮膚繊維芽細胞に添加しても、HspのmRNA発現に大きな変化は見られなかったが、刺激としてAGEが付加された状態でVBを添加させた際には、特に細胞内タンパク質の品質を保持するようなHspの誘導が示された。
抗糖化作用:Hsp-mRNAの発現(図2)
図3:酸化ストレス測定:細胞生存率
皮膚線維芽細胞に過酸化水素(H2O2)による酸化ストレスを付加する前後で、VB化合物(VB2/VB3)を添加し、細胞生存率の変化を検証した。
皮膚繊維芽細胞に酸化ストレスを与えると、細胞生存率が59%にまで低下する実験系において、VBを添加すると、細胞生存率は濃度依存的に上昇し、最大で76%(VB2)