2021年12月17日 11:30
抗ウイルス作用のVBに新展開 VBの主成分による皮膚に対する抗老化作用を確認
活性酸素分解酵素の生成効果(図4-b)
図 5:皮膚線維芽細胞活性化に関わるアクアポリン(AQP-1,-3)の抑制回復効果
皮膚線維芽細胞に過酸化水素(H2O2)による酸化ストレスを付加する前後で、VB化合物(VB2/VB3)を添加し、皮膚の保湿に関わる因子であるアクアポリンの1型と3型のmRNAを測定した。
酸化ストレスを与えると細胞表面に発現するアクアポリンのレベルが低下することが明らかになったが、VBを添加すると、VB2、VB3ともに濃度依存的に回復する現象が確認された。予めVBを添加(前処理)した方が、回復能力が強い傾向にあった。
アクアポリンの抑制回復効果(図5)
図6:ヒアルロン酸及びエラスチンの抑制回復効果
皮膚線維芽細胞に過酸化水素(H2O2)による酸化ストレスを付加する前後で、VB化合物(VB2/VB3)を添加し、皮膚の保湿に効果的であるヒアルロン酸及び、皮膚の再生に有効なエラスチンの回復効果を検証した。
皮膚線維芽細胞から培養上清中に分泌されるヒアルロン酸量は、酸化ストレスにより半分に減少したが、VBを添加すると、VB2、VB3ともに回復傾向が認められた。