ビューティ情報『ジェヌインR&Dと麻布大学獣医学部 生化学研究室による共著論文がアメリカの科学雑誌『The FASEB Journal』に掲載』

2022年3月24日 07:00

ジェヌインR&Dと麻布大学獣医学部 生化学研究室による共著論文がアメリカの科学雑誌『The FASEB Journal』に掲載

とは、細胞膜を構成する特別な脂質です。人間の全身の皮膚組織に分布していますが、その生物学的な機能の全容はこれまで明らかになっていませんでした。

本研究では、皮膚組織におけるスフィンゴミエリンに関する以下の3つを明らかにしました。
(1)皮膚組織においてスフィンゴミエリンがSTAT3を抑制することで、皮膚バリア機能を正常に保つことを明らかにしました。
STAT(Signal transducer and activator of transcription)とは、サイトカインと呼ばれる炎症を調整する重要な因子を細胞内に導入するために必須である転写因子群の総称。現在STAT1~6までが知られており、STAT3は組織修復や発がんとの関連が示されています。

(2)アトピー性皮膚炎患者の皮膚組織では、スフィンゴミエリンを作る合成酵素の遺伝子発現量が減少していることがわかりました。スフィンゴミエリンが欠損したマウスによる実験では、アトピー性皮膚炎の重症化が確認されました。


(3)アトピー性皮膚炎のモデルマウスの皮膚にスフィンゴミエリンを塗布した結果、病態が軽減されたことがわかりました。論文タイトル:Sphingomyelin maintains the cutaneous barrier via regulation of the STAT3 pathway(和訳:スフィンゴミエリンは、STAT3経路の調節を介して、皮壁を維持する)

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