2022年5月17日 14:00
余暇に軽い身体活動が多いほど健診結果が良好 -活動量の実測データに基づく世界初の知見-
健診結果を良好に保ちメタボや心血管疾患などを予防するためには、余暇での座っている時間(例:TV視聴やスマホ利用など)を見直し、低強度でも良いので、たくさん体を動かすことが大切と伺われます。
本研究の成果は、スポーツ科学分野の国際学術雑誌Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sportsに2022年4月27日付で公開されました。
※MYLSスタディは、公益財団法人 明治安田厚生事業団の登録商標です。
【背景】
心血管疾患や糖尿病などの病気は世界的に死亡や障害の主要な要因であり、その対策のためにも定期健診で測定する腹囲や血圧などの値を適切に管理することが重要です。身体的に活発なライフスタイルはこうした健診結果を良好に保つために重要ですが、近年、「活動の場面(仕事・余暇)によって、健診結果への影響が異なる可能性があること」がわかってきました。一方で、1日は24時間と決まっているため、ある行動(例:運動)を増やすには、別の行動(例:TV視聴や睡眠)の時間を同じだけ減らす必要があります。しかし、従来の研究では、こうした1日の行動時間の特性(相互依存性)